スイス人の誕生日

家族や友人の誕生日は重要事項の一つ

先日、スイス人の友人が誕生日を迎え、ビデオ通話でお祝いを伝えました。家族はもちろんですが、友人など付き合いのある近しい人たちの誕生日はスイス人にとって重要事項です。

大体のスイス人が、カレンダーに友人知人の誕生日を書き込んであり、忘れないようにしています。

誕生日カードも送る人もいて、自分も毎年同じスイス人の友人から頂きます。年賀状と同じで、今では少ないです。

たまに自分の誕生日を忘れた人が、翌日慌てて電話をしてきた事もありますが、自分はそれほど気にしていないので、がっかりはしません。覚えてくれてただけでもありがたいものです。

逆に忘れてしまったスイス人の友人の方が恥をかいたと思わせてしまって、なんだか申し訳ないなあというくらいでしょうか。

職場では、ケーキやマフィンを持参

日本とは違って、スイスでは職場でも誕生日を祝うことがあります。しかも、誕生日である本人がマフィンやケーキ、クロワッサンなどを同僚の分買って持っていき、自ら振る舞うというのがスイス流です。

プレゼントをくれる人もいますが、基本的には職場では見返り無しで振る舞います。

気前のいい人は、ランチを全員分払ったりと、大盤振る舞いをする人も。

誕生日会は子供だけのものでない

大人の誕生日会は、主にゼロのつく年齢に達した時に開催されることが多いです。つまり30、40、50歳など節目の誕生日を盛大に祝う人が多いです。

その際は、どこかの場所を借りて、多ければ60人以上、100人くらい呼ぶ人もいるとか。

いい歳した大人が、そんな盛大に祝うのも変な感じですが、家族や友人たちとの交流の場にもなっています。

個人的には、中年以降は誕生日と言っても、ほっといてくれと思ってしまうので、盛大に祝うなんてアイデアは出てきません。

日本でも芸能人でもない限り、そんな大きな誕生日会をする人は稀でしょう。

最低でもメッセージは送る

誕生日の人には、バースデーカードを送る人、メールの人、電話の人など、様々ですが、最低でもSNSでメッセージを送るなどのことはするのが礼儀だとスイス人は思っています。

もちろん、大して親しくない人には、メッセージなどは送らないかもしれませんが、それで友人との距離感が測れてしまう気もします。

プレゼントは、友人グループで一緒にお金を出しあって、バカンスをプレゼントしたりというのがあります。

もしくは、その人の趣味があれば、そのための金券とか、何かしら大きめのものを友人同士で準備します。そこに決まりはないので、お花だけでも嬉しいという人もいます。

主催者側は極力気を遣わせないように、手ぶらで来てくれと言いますが、なかなかそういうわけには行きませんし、場所を借りて、食事を手配してとなると、スイスでは、そこそこの金額がかかります。

そのお礼という意味でも、プレゼントの額が大きくなる事もしばしば。

それでも、いい思い出として残るので、大変だけど節目の歳は誕生日会をしたいという人が多いスイス人。

今年も誰かの誕生日に呼ばれるかもしれません。