サンタの日

サンタは来るか?

今日12月6日はサンタの日で、日本とは違いサンタクロースは今日やってきます。日本では馴染みがないでしょう。
サンタSamichläuseと一緒にやってくる黒装束のschmutzli(スイスドイツ語)は、幼稚園くらいの子供にとっては怖い存在で、今年はいい子にしてたか?とサンタに聞かれて、半ば強制的に「はい!」と答えなければならないほど、小さい子供には怖いようです。

サンタの話が終わると、おもちゃではなく、袋に入ったナッツやみかん、チョコレートなどがもらえます。毎年各自治体で、ボランティアのおじさんたちがこの役をやってくれ、予約があれば、その家庭を順に訪れます。もちろん子供には内緒です。または、コスチュームを準備した友人や親戚のおじさんも扮装し、バレないように声も変えてやってくる場合も。
このように、クリスマスまでの期間も子供は楽しむイベントがたくさんで、徐々にボルテージを上げていく感じです。学校ではクリスマスのコーラスを練習し、保護者に披露する機会を作ったり、教室の飾り付けもします。

一方で、プレゼントの準備に忙しくなる時期でもあり、おじいさんやおばあさん、親戚やゴッテ、ゴッティなどに、欲しいものを伝えなければなりません。これもほぼ親の意向で何に興味があるか、何を買えばいいか手配をします。大きくなるにつれ、要求がはっきりしてくるので、小さいうちの方が選ぶ方は大変でしょうか?

とにかく、プレゼントに関していえば、宗教的な意味合いは薄れ、日本の商業的クリスマスとそう変わらない、とスイス人も言っていましたが、日本と違うのは、恋人同志だけではなく、親や親戚の子供、友人の子供、食事に招かれた場合は友人にもプレゼントを考えなければなりません。そういう意味で、外食も含めれば、出費はスイスの方が多いでしょう。

街の綺麗なイルミネーションは節電のため控えめですが、ここに雪でも降れば完璧なクリスマスが演出されます。
そして、家族と過ごすことを大切にする欧州の人々のこの時期ならではの雰囲気があります。
皆さんも素敵なクリスマスをお過ごしください。