日本入国:9/7日からPCR検査陰性証明提示は条件付き免除

コロナワクチン接種証明書の利用開始

9/7から、日本入国に際し、PCR検査の陰性証明の提示が不要となりますが、コロナワクチンを3回接種した人に限ります。6月からこれまでの間、日本は入国条件を緩和し、PCR検査の陰性証明があれば、コロナワクチンを接種していなくても、待機なしでの入国が可能でした。

今回の発表では、コロナワクチンの接種証明を利用する代わりに、陰性証明がなくなるのですが、そうするとワクチンを3回接種していない人はどうなるのか?これまでどおり、陰性証明が必要なのか、日本に到着時点で検査なのか、ワクチンの有効期限は?など色々と疑問が出てきます。

欧州では昨年から活用していたワクチン接種証明

これまで、ワクチンの接種証明を入国審査に直接利用していなかった日本。もちろん、厳しい水際対策で陰性証明を求めていたからなのですが、6月以降は、ワクチン3回接種で待機無しとなっており、PCR検査は免除されませんでした。待機を免除するために、ワクチンの接種証明をアプリに入れていました。(18歳以下の未成年は、ワクチン接種なしでも保護者同伴なら待機は無し)

そうすると、今度は当然ワクチンの期限が求められるはずですが、現時点では、大使館に問い合わせても、有効期限のことはまだ詳細不明となっているようです。スイスでは、コロナワクチンの有効期限は3回目の時点では、9ヶ月となっています。

また、スイスでも発行される罹患証明書。これも日本はありません。スイスでは、罹患して検査機関のPCR検査を受けると、その結果がアプリに登録ができます。つまりワクチン接種と同等の扱いになっています。ワクチン2回接種でコロナウィルスに1回感染でも、3回分とはカウントされないようです。

入国者数も増やす

また、1日の入国者数を2万人から5万人に増やす予定です。これも先進国中、日本だけが実施している制限です。現在、円安が続きインバウンドでの消費は見込めるチャンスですが、たった5万人では、あまり期待はできません。この夏の欧州のホリデーシーズンの盛況ぶりを見てしまうと、あまりにももったいない気がします。

いずれにしても、海外在住者から見た視点と日本国内にいる人の視点は大きく異なり、どうしても日本国内の人は海外からウィルスが入ってくると警戒しがちです。メディアの新規感染者数の発表も然りです。もちろん、最初は海外から入ってきたコロナウィルスですが、これだけ入国を制限しても、国内で爆発的な感染拡大した夏ですので、その点において意味はないと判断したのかもしれません。

実は、この夏の新規感染者増加の状況を日本で見たときは、また水際対策を強化してしまうのではないかと思ったのですが、徐々に西側諸国の条件に近づいてきているようです。とにかく、日本に帰国する人も海外へ仕事やプライベートで行かれる人も、行き来がよりスムーズになりそうです。