コロナウィルスによるアジア人差別と予防

フライトキャンセル

依然として猛威を振るっているコロナウィルスですが、各航空会社が2月9日まで中国へのフライトをキャンセルしました。
英国航空においては2月末まで結構を予定しております。
仕事やプライベートで渡航予定だった方は、気の毒ですが、このウィルス拡大の状況をみると致し方ないものかと思われます。

隔離措置

またオーストラリアでは、中国からの帰国便に乗って来た乗客を、本土に上陸させず、2週間クリスマス島に隔離するという措置が取られています。
クリスマス島には難民の施設があり、そこを利用するそうです。他の国でも、同じような対策をとっている国があるようですが、それもまた大変な話です。
自国に帰って来たのに、家には帰れないとは。

欧州での感染者と差別

欧州では、フランスで感染者が出ました。そのため、以前から起きていた富裕層の中国人に対する差別が、今度はコロナウィルスを理由に差別につながっているようです。
極端な話、アジア系の人間がウィルスを保有しているかのような、ヒステリックな反応ではありますが、ここ数年増え続ける中国人観光客に対する嫌悪感が一層増したようです。

ここスイスでは、まだそれほどのスイス人からのネガティブな反応は感じられませんが、スイス人から見れば、中国人も日本人も区別がつかないと思われますので、何かしらそうした暴言を吐かれることもあるのかなと、用心はしています。これはもうその人の知性とかモラルの問題ですので、相手にするのは無駄かもしれません。

マスクは有効?

予防をするために、万が一スイスでマスクをして歩いていると、ウィルスに感染している人間だと思われますので、迂闊にマスクをできない状況です。それは今に始まったことではなく、普段からマスクをしているスイス人を見たことがありません。日本では、花粉症も含め、飛沫感染を防ぐためにみなしていますが、やはりスイス人にとっては異様な光景に写るようです。

スマートフォンも消毒しておくと良い

マスクは飛沫感染に有用ですが、やはり手洗いうがいが有効のようです。これも、通常のインフルエンザや豚インフルエンザ、SARSの時もそうでしたが、手にウィルスがついていることが多いようです。その手で何かを食べるとかして、体内に入るのは想像できます。
また、最近では、スマートフォンも雑菌が溜まっているとても綺麗とは言えないものです。毎日触っているものですから当然でしょう。そのスマートフォンを毎日消毒する人はどれくらいいるのかと考えたら、ほとんどいないのではないでしょうか?
そう思うと、どれだけ汚いのか、ゾッとしてしまいます。携帯用の消毒スプレーも売っていますので、一つ持っておくと良いかもしれません。
よく病院などにある、アルコール消毒のポンプの携帯版です。

とにかく、正しい情報を得て、体力をつけ、手洗いなどで予防をすることが重要ですので、一度家族内でも手洗いうがいなど、徹底すると違うでしょう。