払うか、打つか

新型コロナウィルスの検査が有料に??

この秋、10月からコロナウィルスの検査が有料になるかもというニュースを目にしましたが、これはコロナワクチンの接種をしていない人への圧力だと感じる人も多いようです。デルタ株が広まりつつある中、10代後半から20代の若者の感染率が上がっています。現在は12歳以上の人がワクチンを接種できるようになりましたが、この世代はまだ接種に抵抗を感じているようで、なかなかワクチン接種が進みません。

それとは逆に、コンサートに行きたい、パーティーに行きたいと、行動範囲が広い若者は、政府の規定に基づきコロナ検査をして参加していますが、これが有料となることに反発が起きています。ワクチンも接種したくなく、検査有料は嫌だとなると、政府側からすれば、それはわがままだということになります。
しかし、その論理で行くと、ワクチン接種の強要になりかねないため、落とし所を探しているスイス政府。検査費用負担もこれだけ長引くと、納税者からも不満の声が出ています。

昨年から蔓延し始めた新型コロナウィルスのために、スイス政府は、感染予防の規定を設けて、国民の生活を制限し続けているわけで、ワクチン接種のためにも尽力しているのは間違い無いですが、全員が打たねばならないワクチンなのか?持病のために、打たないほうがいい人もいます。

秋以降はまた広がる予想のコロナ、デルタ株

休暇に入る前に、学校でもマスクの着用義務はなくなり、ワクチン接種者も職場でのマスク着用を免除されているところもあります。それが秋以降は、また引き締めになるかもしれないと思うとうんざりするのは皆同じでしょう。しかし、新たな強力なウィルスも怖いし、これまでの経験上、マスク着用などの感染防止対策はしばらく続くものと思われます。

増えている感染者と自宅待機者

ワクチンの接種が、希望者には大部分で済んでいるものの、ワクチン接種目前で感染してしまった人もいるなど、周囲でも広がりを見せています。自身が感染しなくても、職場の同僚の感染や保育所の先生の感染で、自宅待機を命じられた家族もいます。

感染者本人よりも長くなる自宅待機

日本では、感染者は10日間の待機、濃厚接触者は2週間の待機です。しかし、感染者の同居家族は、感染した本人の10日間の待機(回復してから)が終わってから2週間の待機という規定だそうで、合計24日もの待機期間になります。感染者本人よりも長くなり、これでは仕事や生活に影響が大きく出てしまいます。これがワクチン接種者でも適用されるので、何のためにワクチンを接種したのかと言いたくなるのもわかります。
このルールで、在外邦人もワクチン接種が住んでいても、日本に帰国すると2週間の待機が義務となったままです。一向に解除されないので帰れない人も多いわけです。

世界は長いトンネルに入ったままで、なかなか出てこれない感じです。最終地点がわからないまま走り続けることほど辛いことはありません。まさにそんな状況になっている世界です。
スイス政府は、今日改めて見解を発表するようです。