スイス政府が感染防止対策強化

スイス政府が感染防止対策強化

オミクロン株の感染確認を受け、感染防止対策の強化ですが、基本的には大きくは変化なしで、職場や学校でのマスク着用義務とホームオフィス推奨、屋内イベントでは300人までに減らし、マスク着用の他にPCR検査の陰性証明提出となります。

プライベートな集まりは、10人までならワクチンパスの確認は要りませんが、11人以上集まっても義務ではありません。親族同士、友人同士でクリスマス時期に食事会などをする人も多いですが、おそらく自主的に確認する人は少ないでしょう。

この措置は2022年1月24日までとなっております。

スイス入国10日間の自宅待機は撤廃。代わりに入国時のPCR検査

すでにスイスにもオミクロン株の確認がされており、同様にオミクロン株の感染者が出た国からの入国者を隔離するのは意味がないと判断し撤廃。ただし、ワクチン接種済み、罹患済みでもスイスへ入国の際は入国前のPCR検査が必要です。入国後の検査も必須で自己負担となります。

2Gの実施とワクチン接種者の負担増

フィットネスセンターなどは、2G、つまりワクチン接種済みか罹患済みの証明書を持った人だけ利用できるようにする方向で話し合いが進んでいるそうです。それは、フィットネスでのマスク着用は場合によっては危険も伴うため、より厳しくせざるを得ないということでしょう。

ワクチン接種者の不満

そうするとワクチン未接種はどんどんと行動の範囲が狭くなりますが、例えばスイス入国の際に、ワクチンを接種したのに、ワクチンパスに加えてPCR検査陰性証明を求められるのは、ワクチン未接種者と同じ条件になるため、不公平だという声が出ています。

確かに、検査項目が増えているのは事実で、病院の負担を減らすためにも仕方ないといえばそうなのですが、

ワクチンパスよりもマスク着用、マスク着用よりも24時間以内のコロナ陰性証明の方がより安全ということです。

そうなる最終的には、コロナに感染していないことが重要なので、直近の検査で陰性が出れば、ワクチンを接種していようがいまいが、「陰性」ということでその時点での感染拡大の危険性はないということになります。

ホリデーに行くためのワクチンではない

誰もがわかっていたはずですが、そもそも病院や介護士の負担を減らすためのワクチンであったはずが、いまでは、いかに自由に行動できるかを考えてワクチンを接種する人が多い気もします。

もちろん、外国に行く必要のある人や祖国に帰る人などは接種した方が入国審査もスムーズに行くでしょう。しかし、病院がコロナの患者でいっぱいになっていれば、他の病気や怪我の手術や治療が遅れるわけです。

もし、自分が事故にあって入院した場合に、医師や看護士が足りなくて、治療が遅れたりしてもらえなかったりした場合を考えると、スイス政府がなぜ感染防止対策をしているか、ワクチン接種を推奨しているかわかります。

実際にこの時期、子供から親への感染が周りでも増えています。子供はワクチン接種をしていない場合が多いので、感染しやすく、家にウィルスを持ち帰って親に感染しています。ただ、ワクチン接種済みの親は、自宅待機のみの軽症で済んでいます。

ワクチンの質がいいものかどうかはまた別の議論がありますが、今の所感染者の重症化を防ぐ効果、感染を多者に広めない効果はあるようですので、スイス政府も推奨しているのだと思います。

クリスマスに向けて感染者もどんどん増加中ですが、無事に新年を迎えればと思います。