日本の運転免許更新(コロナ特例)

コロナ禍の日本の運転免許更新

コロナパンデミックのおかげで、帰国を断念したり、先延ばしにした人も多いと思います。その間に日本の運転免許証が失効してしまうケースもあり、自身もその一人でした。免許の更新は、視力検査や写真撮影、講習などもあるため、海外の大使館などではもちろんできません。多くの人は、実家の住所に更新のお知らせの葉書が来ると思います。

コロナ禍に運転免許証を失効してしまった場合、失効から3年の猶予が特別に設けられました。通常は失効してから半年以内であれば、更新手続きができますが、コロナの入国規制やフライトキャンセルなどで、日本に帰国できなかった人のために期間が特別に延長されました。

免許の更新と失効についての記事はこちら
https://swisswondernet.com/?p=8740

海外在住の証明が必要(入国スタンプ)

条件としては、その間に帰国していない事になりますが、例えば別の用事で1回でも帰国をしていて、その際、免許の更新をしなかった場合は無効になります。また、最近は日本に帰国しても、自動入国の機械で行うため、「帰国」のスタンプが押されません。必要な人は、自動入国改札を出た後にカウンターがあるので、そこで押してもらいます。

このスタンプがないと、コロナ禍に帰国したという証明ができなくなるので、非常に重要です。免許の更新の際は、前回の出国スタンプと今回の入国スタンプを確認されますので、その証明ができないとダメなわけです。

在留証明とスイスの免許証も提示

自分の場合は、予め在スイス日本国大使館で在留証明を取りました。現在住んでいる住所の証明です。いつから住んでいるかという在スイス期間の証明も取れます。本来は日本の運転免許更新には上述のパスポートのスタンプだけで十分なはずですが、コロナパンデミックという、今までになかった例外措置ですので、少し不安になり、出来る限りの証明を持参して行きました。また、スイスの運転免許証も提示を求められたので、在留証明書とともに職員がコピーを取っていました。

その後は、日本に住んでいる人たちと同じ諸々の手続きをして、最後に講習を受けて、新しい免許証の受領となりました。ゴールド免許が今回の失効でなくなってしまうのではないかと不安でしたが、全ての証明ができたので、そのままゴールドの免許証となりました。

マイナンバーカード

無事に運転免許の更新を済ませましたが、今後、運転免許証とマイナンバーカードの併合を検討しているということで、マイナンバーを持たない在外邦人にとっては、また一つ不安の種が増えそうです。2024年後期の運用を検討しているということですが、先ずは希望者のマイナンバーと免許証の同期が行われるそうです。すでに、保険証との同期を試みていますが、色々と問題が生じているようで、免許証の同期が果たしてうまくいくのかという不安もあります。

先ずは希望者ということなので、マイナンバーを持たない在外邦人もまだ少し時間がありそうですが、いずれは様々な情報が同期され、一つのカードに統合されていくのかもしれません。

海外に長く住むと、忘れがちな日本の運転免許証の更新。免許証には、今回から西暦で次回の更新年が書かれてあったので、多少分かりやすくなりました。日本元号では、在外邦人には一体何年なのかもさっぱりわからなくなっていますので、西暦での表示は助かります。

日本一時帰国の際に、運転をされる方も多いと思うので、更新忘れにはご注意ください。