コロナワクチンの順番が徐々に進んでいるスイス

この週末から優先順位を繰り上げたカントンも

コロナワクチンの申し込みや順番は、お住いのカントンや自治体、高齢者の人口比などにもよるので、自分がいつころ接種できるのかははっきりわかりません。各カントンのHPページでは、現在接種中の年代が表示されていましたが、バーゼルランドでは、50歳以上の持病のあるリスクグループに属する人の接種が始まりました。このグループの属していて、かつコロナワクチンの申し込みが早かった順に接種日の連絡が来ているようです。

その地域の人口の全ての人が希望しているわけではないので、地域の年齢層もある程度影響するとは思いますが、ある医療介護施設では、職員の2割程度しか申し込んでいないところもあるようです。常に患者さんと接する介護士や看護師の方々のワクチンへの意識は、どうやら一般の人たちとは違うようです。

パンデミックに備えていた製薬会社

確かに、今回のコロナパンデミックでは、あまりに早いスピードでワクチンの製造が行われ、接種が始まりました。異例の早さと言ってもいいでしょう。それを考えれば、常に病気の人と接している看護師が疑念を抱いても当然かもしれません。
しかし、製薬会社の関係者がいうには、こうしたパンデミックは、製薬会社や大学の研究室などは常に想定しており、今回のコロナウィルスに関してもすでに研究がされていて、準備はゼロではなかったということです。

今回のコロナパンデミックと非常に似た状況を描いた映画もありますし、過去にはSARSの蔓延もありました。季節性インフルエンザなども毎年出るものですし、いろいろな角度で予想をして研究をしていたことは想像できます。
おそらくは、来年もワクチンを接種する必要があるだろうといわれていますし、その過程で副作用や新種のウィルスに対しての改良もされて行くでしょう。ワクチンによる副作用の心配もありますが、社会全体がワクチンを接種してパンデミックが収まる状況を作ろうとしているのは世界共通じゃないかなと思います。

東京オリンピックに向け

昨年延期された東京オリンピックも開催を決行するようですが、直前でコロナの変異株が爆発的に広まる可能性もあります。特にゴールデンウィークに人が動いて、拡散されることが心配されています。
日本ではワクチンの接種がようやく80歳以上の高齢者に対して始まりました。欧州やアメリカには遅れをとっている感じですが、ワクチンの供給が広まれば、我々のような在外邦人も帰国しやすくなるだろうと思います。

今年もまだまだ続くコロナパンデミックですが、果たして年内に「脱コロナ」をできるのかどうか?なかなか予想が難しくなっています。