日本入国制限、配偶者ビザ無効

配偶者ビザの無効に落胆の声

12月に日本政府が発表した、海外からの日本への入国制限は、日本人の配偶者である外国籍の人のビザも現在無効になっています。特段の事情を考慮して入国が認められるケースは稀で、すでに年末年始の帰国を予定していた人にも影響が出ています。この配偶者ビザの一時停止は12/31日までとなっております。

また、日本政府は、日本行き新規フライトの予約受付及び発行を年末までANAとJALに停止するよう要請しましたが、翌日にその要請を緩和すると発表しました。

SNS上では批判の投稿、鎖国か?

これに対して、在外邦人の方々のSNS上での落胆と批判の声が散見してます。そもそも、この配偶者ビザも通常なら不要で、コロナ対策で日本政府が秋頃から、日本入国に際して求めているものでした。このビザ取得のために、様々な書類を集め、残高証明まで提出し、苦労の末配偶者ビザを所得して年末の帰国に備えてきた方も多いはず。

それをたった一言で効力停止にしてしまう日本政府の対応に批判が集まっているようです。この自国民すら入国できない状況に、時代錯誤も甚だしい「鎖国」だとか、「在外邦人切り捨て」「在外邦人は外国人扱いか!」といった声が出ています。

こうした声に対して、日本の人からは、自分の意思で日本を出て行ったのだから自業自得だという、冷たい言葉もあり、怒りと悲しみに暮れる在外邦人の気持ちを踏みにじっています。海外在住者の気持ちは、日本在住者や海外在住経験のない人にはわかりづらいのは承知していますが、もう少し相手の気持ちを考えた発言をしてほしいものです。

スイスも日本を自主待機指定国に加えた

現在日本では、コロナの新規感染者の数が落ち着いています。「鎖国」のおかげでしょうか?専門家もはっきりわからないそうですが、その日本をスイスは自主待機指定国に加えました。ということは運良く日本に帰国している人も、スイスに戻ってきた場合に10日間の待機を命じられることになり、学校や仕事への影響が出ます。

この自主待機指定国に日本が加えられた理由は良くわかりません。欧州と違って、新規感染者が少ないのにリストアップしたのはなぜなのか?日本の出す数字を信用していないのかもしれません。

スイスでは、職場や学校では毎週コロナ検査をほぼ強制でしています。小さな会社ではしていないところもありますが毎日相当な数の検査が実施されております。それとは別に日本では、検査をする人は減り、学校や企業の定期検査もありません。ワクチン接種率が上がったいま、ウィルスに感染しても症状が出ないか、軽い人が多いので、薬を飲んで回復してしまうか、仕事も学校も休まずにそのままやり過ごしている可能性もあります。つまり、実際には日本の感染者はもっといるというのがスイスの本音でしょうか?

あとは、検査が有料なのも行かない理由になっています。実際、日本の知人にも聞いたところ、自費で検査は絶対に行かないと言っていましたので、会社の検査費の負担がない場合は、誰も行かないだろうということです。

スイスでも年末に向け防止対策強化

お隣ドイツが、昨日感染防止対策を強化すると発表しました。2Gを導入する予定だということです。このままいくとロックダウンになりそうな勢いで、スイスでも年末のプライベートな集まりでも10人を上限とする案、ワクチンパスを確認するなどの感染防止対策が取られるようです。

しかし、家族同士のクリスマスの食事で誰がワクチンパスの検査をするというのでしょうか?その場合の監視も難しいですし、どれほど効果があるのかはわかりません。

このままいくとスイスも2G導入、ロックダウンまで行ってしまうのか?と不安な年末年始になりそうです。