トラムとの接触死亡事故

*写真はバーゼルのトラム

チューリッヒで相次いで事故発生

先週、チューリッヒでトラムの人身事故があり、35歳の男性が死亡しました。

また別の場所では、自転車の男性がトラムとの接触事故で重症ということでした。

相次いで事故が起きて、乗客もショックを受けていると報道されましたが、日常誰もが使うトラムは、停留所に入る際や人通りが多い街の中心部では確かに危険です。

最近のトラムは割と静かですし、歩行者もイヤフォンをしていることも多く、音楽を聞いたり、電話中だったり、スマホの地図を見ながら歩いていると、トラムと接触する事故は以前からあります。

自身もヒヤッとすることがありますが、路面の停留所では、段差が低いので、向こう側へ渡る人も多いのですが、トラムがターミナルに複数入っていると、一気に危ない状況になりますので、トラムの間をすり抜けたりすると非常に危険です。

鉄道の駅もプラットフォームが低い

日本の鉄道の駅のプラットフォームは、割合高くなっており、よくホームから線路上に転落して救助が困難なことがあります。

それに対してスイスや多くの欧州の駅では、ホームから線路の高さが低い場合も多く、誤って転落した場合も自力で脱出したり救助できたりします。

その分、人と車両の距離が近いので、危ないとも言えます。

改札もないので、駆け込み乗車をする人もいて、どちらが安全なのかは一概には言えません。

歩きスマホの危険性

今回のような事故が起きると、必ず歩きスマホの危険性が指摘されます。

周囲の状況に全く気がつかず、信号無視をして横断歩道を渡る人もいますし、人にぶつかる人もいます。

自転車との接触も多く、街中では特に注意が必要です。

運転中のスマホ操作

そして、未だになくならないのが、運転中のスマホ操作。

先日もある車とすれ違った際に、運転手を見ると信じられないことに下を向いてスマホにメッセージを打ち込んでいる様子でした。

前後の車も走行中で、信じられない光景にゾッとしました。

当然、罰則になりますが、その前に事故が起こる確率の方が高い気がします。

車内でハンズフリーの通話ができる車も多いですが、これも会話に意識を取られて、運転に集中できないことがあり危険とされています。

スマホを使ったナビゲーションも、画面が小さい分危険かもしれませんが、運転中はいろんな方向に気を配らないといけませんので、なるべく運転に集中できるように、必要のない機能は使わないようにしています。

今回のトラムとの事故を受けて、改めて日常の危険を再認識しました。

便利な生活と引き換えに、危険な場面は増えたような気がします。