スイスでもアクセル踏み間違いの事故

スイスのオートマチック車も増え

 日本ではよく目にするニュースとなってしまいましたが、アクセルとブレーキの踏み間違えによる事故。立体駐車場から柵を破って地面まで落下した事故やコンビニに駐車しようとして突っ込んでしまう事故など、よくニュースで見かけます。
 スイスでは、そういうニュースがあまりないのですが、先日、警察のSNSページで踏み間違えの事故の記事をみました。もちろんオートマ車です。スイスでは、今でも結構な割合でマニュアル車が販売されています。こうした事故の少なさは、マニュアル車の多さと比例しているのではないかな?と思っていましたが、やはりクラッチが無い分、ペダルを踏む箇所が一つ減るので、誤操作は起きやすいのかもしれません。

 最近は自動ブレーキなど安全装置も充実しているとはいえ、当然もらい事故もあります。最新のブレーキシステムでも、高速での車間距離を知らせてくれるアラームでも、スピードが出過ぎている場合は衝突の可能性もあります。

目立つ高齢者ドライバー

 スイスでも高齢者のドライバーは多いです。近所でも80歳の女性ドライバーが、運転しながら私に手を振って来ますし、前を見ていないこともあり、ちょっと怖いです。実際にスーパーの駐車場などでの交通トラブルは、自分が経験している限り、ほとんどが高齢者です。急に止まったり、出口付近に駐車して、他の車が出れなくなったり、道を塞いでいるのに気がつかないなど、よくそういう光景を見ます。

若い世代はスマホのながら運転/シートベルトはしない

 高齢者ばかりではなく、若い世代もマナーが悪い人がいます。自分が運転していても、すれ違う車のドライバーが平気で下を見て、スマホをいじっているのをよく見ますが、それも恐ろしい光景です。もちろん罰金刑になりますが、警察が見つけたらの話で、事故が起きてからでは遅いです。
 あとは、驚いたことにシートベルトをしないドライバーもいます。これは知人の会社にいたのですが、営業車で毎日回るのに、もう何十年も窮屈でしていないとか。知人が同乗した際に、シートベルトをしてくれと頼んで、しぶしぶしたようですが、今はエアバッグがあるから大丈夫だ、と言われ唖然としたそうです。

自動運転の未来

 こうなってくると、いつの日か自動運転の方が安全になってくる可能性もあります。アメリカでは、限定した地域で完全自動運転のテストもされているようですが、プログラムのミスがなければ、将来的には高齢者の運転よりも安全になるかもしれません。将来そうした状況になれば、もう車を所有するのは、趣味の人だけになるでしょう。運転する楽しみが無くなれば、車を所有する意味もなくなります。眺めたいだけの人は別かもしれません。
 ガソリンから電気自動車に変わりつつある現在、自動運転の技術も確実に上がっていくことになるでしょう。一般で運用するのに確実に安全なレベルまで開発が進めばいいですが、現在はまだドライバーがコントロールする必要があります。
 自分ですることがどんどんなくなっていきそうな未来ですが、同時に事故もなくなって欲しいなと常々思います。