夏の欧州、各国の対応

夏季休暇に向けて準備の欧州

 6月に入り、自粛生活も大幅緩和へカウントダウンとなりました。この週末の緩和と15日には国境が開きます。
すでにイタリアは国境を開けていますが、スイスからは入国できても、イタリア人がスイスにはまだ入国できない状態です。それでも、すでにベネチアに観光にしに行った写真をどこかで見ました。
きっと、すいていて快適な観光地巡りでしょう。

 夏季休暇の話題も出ていますが、今年はスイス国内という声をたくさん聞きます。アルプスや湖はおそらく例年を上回る人出になる予想です。それでも、欧州内での休暇を予定している人も当然います。その場合は、飛行機が果たして飛ぶのかとか?ホテルの予約はいつまでキャンセル無料だとか確認作業で忙しいわけです。

空港での発熱とコロナ検査

 かくいう我が家も、今年に限ってスイス国外の休暇を予定しており、どうなるか直前までわかりません。ある国では、入国審査の際に、ランダムに抜き打ちコロナ検査をするかも?といわれています。
そして、熱がある場合は待機させられ、検査結果が出るまで動けない上に、コロナ陽性なら14日間の隔離です。休暇先でいきなり病院直行となる可能性があり、そのまま病院からスイスに戻るなんてことが起きるかもしれません。
 そして、その抜き打ち検査の場合に懸念されるのは、スイスから入国するアジア人を選ぶのではないか?ということです。検査官からしたら、アジア人は同じに見えるわけで、自分が目立つ存在になります。でも欧州でもこれだけ広まってしまったので、アジア由来のウィルスでも、関係ない気がしますが、人の記憶にアジアからきたウィルスという認識があるのは間違いないでしょう。休暇に行かないという選択肢もありますが、なかなかそう簡単に行かないので、航空会社のスケジュールを待つのみです。

休暇先のホテルは昨年予約済みなのに、他の人が予約してしまった!

 しかし、ここに来て休暇先の宿泊施設が、自分たちの予約した部屋を別のゲストに渡してしまったようで、別の部屋に変わってしまいました。コロナでキャンセルが相次いだため、幸い別の部屋があったわけですが、ここ1ヶ月は、行けるのかどうかわからないため、妻が頻繁にメールでホテル側と連絡を取り合っていていました。万が一キャンセルの場合でも、臨機応変に対応してくれるということで、非常に安心していて、メールも丁寧に返信してくれていました。
 理由は予約金が入っていないからでした。しかし、予約サイトや代理店を介さず、今回直接の予約のため宿泊代は現地で直接支払いという約束になっていました。当然前金の請求もなく、振込先すら知らないので、急にそんなことを言われて焦りましたが、どうやら、あまりの問い合わせの多さに、向こうもパニック状態のようで、誤って別のゲストに部屋を割り当てたそうで、大変申し訳なかったという謝罪メールがすぐに来ました。別の部屋を確保してくれただけでもありがたいと思いますが、皆が普通の状況じゃない中で、大変だと思います。

イタリア休暇を予定している知人も

 知人のスイス人家族で、イタリア休暇を予定している人がいて、正式にGOサインが出れば、行くと言っています。既にイタリアの国境は開いているので、ホテル側が営業していれば行けるわけですが、確かに不安のようです。彼らは4人家族で、犬も2匹連れて、なんと電車で行くということです。これまた大変ですが、乗り換えも含めて、乗客との接触も多そうでそちらも不安です。
 この例も含めて、慎重派のスイス人はスイス国内の休暇。あまり気にしない楽観主義のスイス人は、いけるなら行くと言う感じです。
欧州各国、夏に通常営業をしないと、経済的にもいよいよ危なくなります。そして、ある程度人の動きを見た上で、秋冬の対応を考えるのかなと言う感じです。秋冬にはまた通常のインフルエンザも来ますし、変化したコロナウィルス再来で、自粛生活に戻る可能性はゼロではありません。経済を取るか健康を取るか?という2択ではないですが、精神的な解放も必要でしょう。そのバランスが難しいところです。

現在のところ、多くの人が、欧州各国の動きを見ながら夏の予定を考えているところでしょう。