ZOOMでオンライン会議をして

fujiwaraさんによる写真ACからの写真

ZOOMでオンライン会議

 自粛期間中、ホームオフィスで活躍中のZOOMなどのオンライン会議システムですが、先日私も機会があり実施しました。一応ホストがZOOMに登録していることが条件で、参加者は送られて来たURLをクリックして参加できます。ただ、自分の場合はZOOMに登録されていたので、そのまますんなり行くはずでしたが、アプリのインストールが必要でした。10名ちょっとの参加人数でしたが、このインストールに手こずって、遅れて参加した人もいたので、自分と同じような状況だったのかもしれません。

使って見た感想

 すでにスカイプでは、7家族でのビデオチャットを経験していたので、ちょうどいい比較ができると思い、いくつか書いてみます。まずは、音声のミュート機能。これは、ZOOM会議の場合は、ホストになるいわゆる会議を進行する人は、マイクがつけっぱなしですが、他の参加者はマイクをミュートするのがマナーとなっているようです。進行役の人の声は聞こえているので、発言の際にマイクをオンにして、発言をします。これはマナーというよりも、会議中に余計な雑音が入ってしまわないのが良いと思いました。全員がマイクをオンにして発言した場合は、もしかしたらハウリングするかもしれないですし、そもそも誰の発言か確認できないでしょう。発言しているときは、発言者の画像に赤い枠が点滅するので、誰が話しているかわかり便利でした。

音声もスムーズ

 スマートフォンでの動画チャットでありがちな、音声の延滞もなく非常にクオリティは良かったと思います。自分はかなり大きめのモニターでフル画面で利用しましたので、相手の画像が見にくいなどということはなく快適でしたが、中にはスマートフォンでの参加者もいたようで、10人分の画面がスマホで分割されていると思うと、かなり見にくいような気もします。
また、プライバシーの保護という観点から、背景をぼかす機能もあったと思いますが、これは誰も利用していませんでした。
 自宅ですから、家族の音声や動きが入らないように、皆さんしておりましたが、その辺についてもほとんど気にならない感じでした。

採決を取るのに便利

 このZOOM会議は、やはり顔を見て話ができるのと、その場で採決を取ることができるのが一番良いです。退席することも可能ですし、発言がバッティングして聞こえにくいということもなく良かったです。

脆弱性の問題も報道されていたのですが

 このZOOMは最初脆弱性の問題が指摘されていて、使うのを躊躇していました。現在は改善したということですが、ある会議では、資料が別の取引先に送付されてしまったりするケースも出ていたそうです。会話をする分にはいいのですが、やはりデータのやりとりには向いていない気もします。もちろんその場で資料のやりとりができれば便利ですが、仕事の資料の場合は、データ流出の問題となります。
また、会議の内容が暗号化されていなかったことも問題視され、データはFacebookなどにも送信可能なこともわかりました。現在はこの機能は削除されています。

ZOOM会議の対策は

 このZOOMによる会議の対策としては、会議にパスワードをかける、会議IDを発行するなど、いくつか制限をかけておくことで外部からの不正アクセスが防げるようです。脆弱性については、改善してきていますので、最新のZOOMをインストールしておくことも推奨されています。
 ライバル会社や顧客が、会議を覗いていた、聞いていたなんて事になれば、大変な問題です。

 新型コロナにより、テレワークをする人も急増し、こうしたツールの利用も増えています。便利なだけに、こうしたチャットのような普段慣れているやりとりの延長でやってしまいがちですが、面倒でもパスをかけておくなどの対策は必要です。データのやり取りが簡単になった以上、データの共有も簡単なわけで、それがいつ流出しても不思議はないわけです。

 実際の会社の会議でも、会議室のドアは閉めます。鍵をかける場合もあるでしょう。家を出るときに戸締りをするように、web上でもスマホ上でも戸締りが必要です。便利なツールは最初は疑って使うようにしていますが、その免疫がスマホ生活で全くない人も多く、テレワークで一度考え直す機会であるかもしれません。