休み明け(新年)の中学校の授業はオンラインに

オンライン授業で始まる新年

スイスの学校では、今週の授業の後、クリスマス休暇に入るカントンも多いですが、今日は急遽、休暇明けの1月の授業がオンラインに切り替わるというメールが来ました。しかも、各クラスごとにPCR検査か簡易コロナテストをして、全員が陰性の結果が出たクラスから出校になりますということ。

ではどこでテストをするのか?おそらく学校に行ってテストするようです。まだ詳細は決まっていませんが、屋外で検査するのか、時間差で生徒に学校に来させるのかはわかりませんが、カントン側が休暇明けに生徒がウィルスを拾って学校に来ることを警戒しているようです。

それもそのはず、新規感染者は相変わらず増えていますので、スイス政府の感染防止対策も強化され仕方ないことですが、同じ1月のスキー合宿も中止になったばかり。休みに入る直前にオンライン授業の知らせで、共働きの親は新年のシフトをどうするのか、悩む家庭もあるようです。幸い、ホームオフィス(テレワーク)が推奨されているので、頼みやすいかもしれませんが、それができない職種の場合はなかなか調整が大変だと思います。中学や高校生なら、親がいなくてもなんとでもなるでしょうが、それでも生活のパターンが狂ってしまうし、職場に無理をお願いする人も出てくるでしょう。

ブースター接種の案内と有効期限

すでに2回のワクチン接種を終えている人が多いですが、そんな中まだ半年も経たないのに、ブースター接種の案内がSMSで来ました。今の所すぐに予約ができるようですが、一応その有効期限はスイスでは1年だそうです。しかし、お隣イタリアではブースター接種は、9ヶ月の有効期限になるようで、仕事や休暇で国外に行かねばならない人は、接種する時期を選ぶようです。これから、どの国がブースターワクチンの有効期限をどのくらいで線引きしてくるかもわかりません。新規株のオミクロンの状況次第でもありますが、デルタ株もまだ存在するようです。その辺は状況に応じて変わってくると見るのが正解でしょう。

今回割と若年層での感染が多いのですが、オミクロンの症状や毒性はまだはっきりデータが出ていないようです。通常のウィルスでは、感染力が強ければ弱毒性といわれますが、果たしてオミクロンもそうなのか?デルタ株は多少弱まって来ているのか?政府の対応も新規感染者数だけに注目して、どの程度のものなのか判断を決めかねているのでしょうが、今の所、スイス国民の不安を煽る感じにはなっています。

ウィルス自体の怖さより、生活基盤が揺らぐ不安であったり、職場の労働環境の不安、会社の営業が制限されて仕事を失うかもしれない不安、学生は学校の授業に出れなければ成績の不安もありますし、就職を目指す職業訓練生にとっても就職活動の障壁になり兼ねません。

年明けのオンライン授業の知らせを受け、もやもやした新年のスタートとなりそうです。