スイス建国記念日

静かな建国記念日

今年のスイス建国記念日は、日曜日と雨が重なり少し静かな雰囲気ですが、昨晩から個人での花火が打ち上げられているのは変わらずです。コロナウィルスの感染拡大の影響で、自治体や市が企画する大きな花火は今年も中止になっているところがほとんどで、影響の大きさを感じます。
折しもオリンピックが開催されており、スイス人のメダル獲得も出ていて、少しお祭りムードを感じます。

スイス人の建国記念日の過ごし方

スイスの建国記念日は、友人や家族が集まってBBQをし、夜は花火をするのが定番でしょうか。それも昨年からお預けムードです。もちろん、この夏のスイス政府が推奨する感染防止対策に従って、BBQや花火も可能ですが、やはり人数を減らしたり、人と会うのを控える人も多いようです。

ワクチン接種後も続く感染防止対策

欧州を中心に蔓延してきている、コロナウィルスのデルタ株は、徐々にスイスにも迫ってきています。毎日の感染者は伸びていますが、この状態では秋以降はまたロックダウンになんて事にならないか、という不安がいま広がっています。そのためのデモ集会も起きていて、夏季休暇を終えた後の生活がどうなるのか全く見えません。

コロナワクチンのデルタ株に対する効果が十分ではないため、3回目の接種を推奨する話が出ています。実際にイスラエルでは、2回目接種を終えて4ヶ月経過した人から、3回目の接種を始めたようです。3回の接種で効果が劇的に上がるという事ですが、スイスではまだそこまで話が進んでいないようです。
コロナワクチンに関しては、全てが実験のような気もします。

ホームオフィスも実際には続いているスイス

多くの人が経験した自宅での勤務体系。昨年からテレワーク/ホームオフィスと銘打って、自宅勤務を強いられた社員も多いですが、業務によっては、社員が自宅で勤務する事でメリットが得られた場合は、今後も週に1日か2日は、この勤務体系を継続する可能性があるそうです。
例えば子育て世代の親は、子供を預けなくても良い日が増え、ミーティングもオンラインで可能になります。様々なメリットデメリットを考慮して、働き方が変わるのは良い事だと思います。
実際に、この夏自宅勤務の推奨が緩和されて、ほとんどの人が以前と同じように出社する事になっても、ホームオフィスが継続されている友人知人が多いです。

当の本人や家族たちは、もうウンザリな人も多いとかで、特に主婦層の方々は、ご主人が家にいる事で生活リズムが変わったことへのストレスもあるようです。つまり家にいても、家事を手伝わないなどの弊害があり、それならいない方がいいという事でしょう。

その辺は、会社にも家庭にもよりますが、完全なコロナウィルスの終息はいつになるのか、そちらの方が気になります。
スイスの建国記念日に、そんなことを考えている人も多いのではないでしょうか?
ともあれ、スイス建国記念おめでとうございます。