スイスでも桜が開花して、春らしく

気温が上がり、桜が開花

このところ、春めいた天気が続き、近所でも桜が開花していました。日本のソメイヨシノとは違いますが、やはりこの時期に桜をみると、心和むのは日本人であることを再認識します。よく見れば、町の街路樹や住宅の敷地内にも、桜の木をちらほら見かけます。
淡いピンクの花は、やはり季節を感じさせてくれ、同時期に咲くマグノリアも豪華な花をつけて、色彩を普段の生活にもたらしてくれます。

スイスの春は不安定

気持ちのいい季節である春ですが、スイスの春は正直不安定な天気が多いです。
雨もそうですが、急に寒さがぶり返すこともあり、平地では4月なのに雪が降ることもしばしば。
日本人の春の認識とは違って、スイス人の春のイメージは、悪い天気であることが多いようです。

ベルンにあるソメイヨシノ

スイスに住む日本人なら、一度は訪れたかもしれない、ベルンのバラ公園にあるソメイヨシノは、1975年4月10日に奈良県の蒲田善之という人が、ベルン市に苗を寄贈して植えられたものです。その数およそ100本。桜の寿命は現代の環境下で60年程度という人もいますし、90年から100年という人も。そもそも台風や病気などで折れたりしてダメになることが多いため、入念な手入れと環境によっては寿命はないという人もいます。
実際に日本では、長寿桜で有名な岐阜県の根尾谷淡墨桜があります。この桜は現在は何十本もの添え木に支えられていますが、樹齢が1500年あまりと言われます。そんなすごい桜の木は、スイスでは見ることはないでしょうが、ベルンのソメイヨシノも今年で45年。この先もずっとベルンにあり続けて欲しい桜です。

世界的に閉塞感漂う状況ですが、外に出て桜を眺めるのも悪くありません。