日々状況が変わって行く日常生活

日本の水際対策

スイス側の水際対策は昨日お知らせしましたが、スイスの入国制限について日本側も欧州からの帰国者に14日間の自宅待機命令が出ています。日本に一時帰国の予定がある方は、ご注意ください。また、本帰国を早める方も出ていますので、1ヶ月以内に戻らなければいけない場合など、早めの決断をするのが良いでしょう。

スーパーでは入店制限

今日は初めて、スーパーでの入店制限をしているのを見ました。店の前でお店のスタッフが立ち、消毒ポンプを設置し、一人退店でやっと入店できる感じです。
お店の中では、レジの前で2mの距離を取るように、床にシールが貼ってありました。ただ、支払いをする際に、レジの人と距離が近くなるなと思いました。

65歳以上の人の外出禁止令を出したカントンURI

今日リスクのある年齢65歳以上の人の外出禁止令をカントンURIが出しました。
https://www.20min.ch/schweiz/news/story/Coronavirus-News-Schweiz-29691128
これによって、他のカントンでも外出禁止令が出る可能性が高まりました。

老人ホームも入居者家族の訪問が禁止

これも今週からですが、老人ホーム内は殺伐としているようです。介護現場では、入居者とのコンタクトがありますので、まずは訪問禁止。
そして、介護士の方達は、シフトで入れ替わりますが、皆さん普通に自宅に帰りますので、その間特に若い方が感染していて症状が出ない場合は、高齢者に感染させる可能性があります。時間差がありますので、感染確認できた時はもう遅いのですが、非常に神経を使っての仕事です。そして、少しでも体調の悪い介護士は出勤できませんので、人手が足りなくなる事も懸念されています。

近隣の外国人介護士の場合、国からの召集の可能性も

イタリア語圏のティチーノ州でも同じ問題でしたが、介護士の多くがイタリアからの労働者でした。バーゼル地区でも、スイスで働くドイツの方、フランスの方が相当数います。介護や医療現場は特に多いようです。朝の国境のコントロールもものすごく時間がかかるようで、通勤者や税関の人たちもかなり疲れが出ています。
ティチーノ同様、介護士もドイツの方が多いのですが、ドイツやフランスで、非常事態のため著しい人手不足に陥った場合、国のために介護士が召集される可能性もあるそうで、そうなると介護現場や医療現場は崩壊してしまいます。

お店を閉めなければいけない職種と人手不足の危機が懸念される職種とで、かなり状況が異なります。そんな中、スイスアーミーの人たちが病院などの現場にサポートとして配属されるようです。彼らもまた仕事後は、共同部屋での就寝をしますので、リスクを伴いますが、自ら志願してくる人もいて、頭が下がる思いです。

このように日々状況が変化しているため、ラジオは1日中つけて、海外渡航安全情報のサイトも気にかけるようにしています。
カントンレベルでの発令も多いスイスですので、地元自治体の情報をまずは確認するようにしてください。