スキー休暇、山へ行く

写真はアレッチ氷河@swisswondernet

スキー休暇の人気地区ヴァレー州

現在、バーゼル地区及びスイスの北部地区は、学校が休暇中であるため、多くの人がスキー休暇に行きます。本来はファスナハトで盛り上がるモルゲンシュトライヒが明日月曜早朝ですが、コロナウィルスで異例の中止。
急遽、スキー休暇に切り替えた人もいるようです。
ヴァレー州のRiederalpというところに来ています。標高2000m近いので、ここで感染者が出たら山を降りられないなんて人もいますが、どうなんでしょうか?コロナウィルスのニュースに疲れている人も多く、ここでは下界の話だよ、なんていう雰囲気です。

とにかく、今年は暖冬で雪不足のスキー場も多いです。友人家族が先週スキー休暇で行ったベルンの方のスキー場は、あまり雪がなかったようです。

ここのスキーリゾートに来るのは、もう5回目くらいでしょうか?車が一切入れないので、ゴンドラで上がります。スキーの荷物を持って、ホテルやアパートまで行くのが少々大変ですが、その価値はある山です。天気が良ければマッターホルンが見えます。そして、ゴンドラのてっぺんの後ろには、アレッチ氷河。50kmにもわたり、氷河の厚みは2kmほど。
年々、温暖化で溶けているそうですが、見応えは十分で、夏には氷河の上を歩くツアーもあります。

海外からもスキー客が

海外からのスキー客というと、ダボスや同じカントン・グラウビュンデンのサン・モリッツが有名ですが、ここヴァレー州も力を入れているようです。ゴンドラで上がるため、街があるわけではないのですが、車も乗り入れ禁止なので、お子さんや犬連れの家族にも最適です。
そして、空気は綺麗で水は美味しい。雪も良く、スキーをする人には最適の場所です。
来ている人たちも、ほとんどスイス人ですが、今回初めてアラブ系の大家族を見かけました。スキーはしていませんでしたが。
他にもイギリス人の家族も多い気がします。実はイギリス人の方が経営しているホテルもあり人気です。私も2年ほど前に泊まりましたが、フレンドリーで料理も美味しかったです。
このホテルは、イギリスの旅行代理店で大きく宣伝もしているそうで、そのためなのか近年イギリスからのリピートのスキー客が増えています。

働き手も国際化

リフトやゴンドラのスタッフは、スイス人が多いですが、スキーのインストラクターやホテルの従業員、レストランスタッフは、結構外国の方を見かけます。特にインストラクターは意外にドイツ人が多く、冬場だけ働きに来ている感じです。ドイツからもスキー客は多いので、子供達を見ているドイツ人インストラクターもよく見ます。リフトで乗り合わせると、子供達もドイツ人ということが多いです。

スイスの学校では、伝統的にスキー合宿を行いますが、街の子供達もスキーをしたことがない子供は稀です。学校から合宿が強制的にあるからですが、アルプスの地元の子供達は、本当に上手い。将来のスター選手の卵がたくさん滑っているのだと思います。
ウィンタースポーツが強いスイス。やはり環境が大きいなあと改めて思います。
コロナウィルスの騒動から少し解放されているスキー休暇です。