中央スイスから始まり、バーゼルでフィナーレを迎えるファスナハトは、昨日5日で幕を閉じた。
雨の中始まったバーゼルのファスナハトだったが、2日目、3日目とまずまずの天気で時折晴れ間も見せた。この経済危機の最中にいつもと変わらぬ盛り上がりを見せたファスナハトにバーゼルも満足のようだ。
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ファスナハトの醍醐味でもある社会風刺の山車には、普段は見慣れないスイスジャーマンで文字が書かれている。外国人には皆目見当もつかない単語が並ぶが、チューリッヒからの見物人ですら分からない単語があるとのこと。そんな強烈な郷土愛を感じるバーゼル・ファスナハトはスイス各地はもちろん、外国からも見物人が来る。
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紙ふぶきはそこら中に舞い、ピッコロや太鼓の音が体全体に響く。みかんや飴が山車から参道に投げられ、子供たちが拾う姿が見られる。毎年驚くのは、この散らかった紙ふぶきやみかんなどのゴミが、あっという間にきれいになる、祭り後の清掃の早さだ。無礼講の祭りとは言え、後片付けまでがお祭りという意識で行われている事に感心する。
もちろん清掃は市が主にするのだが、市民の税金がそうした事に使われている事に文句を言う人はいないだろう。ちなみに、今年は375トンあまりのゴミになったそうだ。
 世界を取り巻く暗いニュースが多い中、ファスナハトはそれらを忘れさせてくれるひとときであったのではないでしょうか。