スイスに車のメーカーはあったか?と思った方もいるかもしれませんが、この車はスイス連邦工科大学の学生が、スイス企業やスイス連邦エネルギー省と協力して取り組んだプロジェクトにより完成させた燃料電池自動車「PAC-CarⅡ」。とにかく低燃費で走る車を目指し、第1号は2003年に完成。この時は1リットルあたり3836kmと、普通の乗用車に比べれば、既にものすごい成果を出していたが、改良に改良を重ねて2005年第2号が完成。シェルが主催する「シェル・エコマラソン」で、1リットル当たり5385kmの記録を出した。電池とあわせて、車体が小さく軽いといっても、この低燃費車はその技術が認められ、ギネスブックにも認定された。

 現在この車は、東京ビックサイトで開かれているFC EXPO2009 国際燃料電池展に出品されている。その後はスイスの交通博物館に展示される予定なので、興味のある方は見に行かれてはいかがでしょうか?

(PAC-CARⅡの画像と詳細は下記リンクから。)
www.paccar.ethz.ch