15日の日曜日に、バーゼルラントのリースタルという街で、2歳の女の子が百日咳で亡くなった。この女の子は百日咳の予防接種を受けていなかったため、予防接種の強制化の話がバーゼルエリアでは出てきている。

 その一方では、予防接種が子供の体に負担がかかり、副作用を起こすこともあり、障害が残るケースもあるため安易に強制化するべきではないとの声もある。もちろん全ての予防接種というわけではないが、百日咳のように、その後肺炎につながったりする、感染力の強い病気に関して検討したいようで、今後議論がされていくだろう。

 昨年もスイスでは麻疹が大流行し、やはり予防接種を受けていない子供達がいた。学校という場所での集団感染の恐れがある以上は、予防接種を含め何らかの対策をしないわけには行かないだろう。陸続きの欧州は、近隣諸国と規定が違う予防接種も多いので、隣国とも連携を取らなければ、スイスだけの問題では解決できないのかも知れない。