バーゼルの空港で再び爆弾騒ぎ

2度目の爆弾騒ぎ

イスラエルとハマスの紛争が激化してから、今週2度目の爆弾騒ぎが20日金曜日の夕方にバーゼル空港で起こりました。利用客は全員外に出され、6時間も待たされたとか。

このバーゼル空港はフランスの敷地内にあるため、フランスに対しての警告と見ていますが犯人は不明です。

中東のテロが起きるたびに、このバーゼル空港は警備を強化し武器で武装した警官が駐車場などを1列ずつ見回っているのを過去に目撃したことがあります。

1列ごとに武器を抱えてチェックしている姿は、本当に物々しい雰囲気でした。

無許可のデモが多数起きているので注意

現在のところ、一切のデモを中止しているカントンが多いですが、実際には無許可でデモが起きています。イスラエル側とハマス側の両方のデモがあり、これらが衝突すると周囲にいる人も巻き込まれるため、在スイス大使館も注意喚起を出しています。

ドイツでは、街で車やお店が破壊されたりとひどい状況になっていました。

ウクライナとロシアの戦争も終わらないまま、今度は中東の情勢悪化。ウクライナの戦争では、多くの人がスイスにも避難してきましたが、今回は西側に住むイスラエル出身の人たちが、戦地へ出向くということが起きています。

イスラエル及びガザ地区の紛争は本当に根が深く、歴史を遡れば現在の西側の報道とは印象が少し違います。どちらにも正義がありますが、一般の人が結局犠牲になっていて暴力では解決に至りません。

中立のスイス

こうしたことが起きた際に、中立国であるスイスは積極的に動くのですが、ウクライナの時も含め、完全な中立という立場も難しいようです。

中東から見れば同じ西側諸国で、EUとも協力関係にあれば、スイスがターゲットにされない保証はどこにもありません。

それがバーゼルの空港での爆弾騒ぎでも見れます。空港の敷地はフランス領ですが、名称はバーゼル空港で、当然スイス人も多く利用している空港です。

もしスイス人の犠牲者が出れば、国際的に中立の立場を保てるかどうかは疑問です。