何かを購入するとか、契約をする際に、消費者に選択する権利があるのは至極当然の権利。例えば、携帯電話を購入する際にどこで比較検討するか?お店に出向き、携帯電話の機種、契約プランの違いなどを吟味して、自分の使用頻度に合ったものを選ぶ事になる。
しかし、時間がある人もない人も、いくつもお店を回るのは、いささか面倒だったり、在庫がなかったりして無駄足になることもあるだろう。せめて下調べをしてから行くのが良さそうである。

 その下調べに最も役立つのが何でも比較検討をするウェブサイト「Comparis」。ご存知の方も多いと思うが、保険や自動車、不動産、電化製品にインターネットプロバイダー、更にはスーパーマーケットの特価品まで検索、比較する事が出来る。
Comparisのウェブサイト
上記のリンクから検索が出来るが、検索方は至って簡単。自分の探している条件を検索エンジンに入れ、クリックすれば瞬時に他社との比較表が出てくる。

 このComparisとは別にさまざまな物を比較するのが「Ktipp」という購読雑誌。インターネットサイトもあるが、こちらは実際に商品名、メーカー名を出して、同じ価格帯の商品を比較するのだが、非常に厳しくポイントをつけて評価する。良い評価を得られた商品は宣伝になっていいのだが、このKtippでは悪い商品には容赦なく低いポイントを表記し比較している。
売り出し中の商品のメーカーにとっては、悪い評価を雑誌やインターネットで堂々と公開されては、たまったものではないと思うが、ここまで厳しく比較するサイトや雑誌は日本にはあるだろうか?お隣ドイツではごく当たり前のようにいくつもこうした比較検討サイトがあるが、これもお国柄なのであろう。特にスイスは小さな市場で、他社との競争が他国に比べても少ないように見受けられる。日本と比べたらあまり比較にならないかもしれないが、お隣ドイツでは国も大きい分、競争も活発だ。

 また、スイスでは、オンラインショッピングで実際に購入する消費者の数も少なく、多少高くてもお店で買うケースが目立つそうだ。同じ比較検討でも、徹底的に比較検討し、購入に踏み切る質実剛健のドイツとはちょっと違うようだ。比較して見て少々高くても、自分の身の丈にあっていれば構わない、というのがスイス的比較検討なのかもしれません。

Ktippウェブサイトはこちら