ソフトロックダウンのドイツ
現在ドイツでは、レストランやネイルサロン、マッサージなどは営業が停止となっており、スーパーなどの食料品店や美容院は営業しています。しかし、スイスでのコロナウィルスの感染拡大の勢いに懸念を示して、早々にスイス全土をリスクのある地域に指定したものの、今年の春のような経済的ダメージを回避したいため、国境の接するスイスの一部のカントン(州)在住者については、24時間以内にスイスへ戻るのであれば、ドイツでの買い物を許可しました。
当初はスイス人も買出しに行くも、半減
ドイツ政府の上記の決定がされてから、実際に規制されるまではスイス人も次の数ヶ月をセーブするために買出しに行きました。しかし、先週からはドイツでの買い物が24時間以内なら許可されているにも関わらず、半減しているということです。
つまりスイス人が自主的に外出を控えていることになりますが、風邪の季節でもあり、スイスが全土でマスク着用義務になったことも影響しているでしょう。より慎重になっているのですが、一方では、一部のカントンがドイツ入国および買い物を許可されていることを知らない人もいます。
これは、ドイツがソフトロックダウンになったことと、スイス全土をリスクのある地域に指定したニュースが流れたため、春のように国境が封鎖されていると思っている人もいるそうです。
実際に、自分でもまだ例外的に許可されているのか、変更になってしまったのか、確証がありませんでした。確証なくドイツに入国し、戻る時にトラブルにはなりたくないと考えるのは普通かもしれません。
感染者1万人超え
昨日と一昨日は、スイスの感染者数が1万人を超えて、一部の病院ではキャパシティがそろそろいっぱいになりつつあります。来週の水曜日にはさらなるスイス政府の対策が発表されると思われますが、ドイツ同様のソフトロックダウンやホームスクーリングなど、強化されると予想されます。
すでにテレワークに切り替わった企業もあります。ジュネーブや各カントンでは、独自にレストランの営業や夜間のお店の営業を自粛していますが、周辺のカントンに人が流れるため、徐々に対策をするカントンが増えています。やはりここは小さいスイスという国柄、一律でスイス政府が線引きをしないと、効果が薄れます。
自粛を強制される生活を望んでいる人はいないですが、何度も言っているように、コロナウィルスの患者が増えれば、別の病気で入院したり手術の必要がある人のケアが出来なくなります。医療従事者の負担も増えます。コロナウィルスによる経済活動自粛に反対するデモなどもありますが、人が集まれば感染リスクも高まるので、仮に街に出ても近づかないようにするなど、自主防衛も必要でしょう。基本を忘れず、マスクと手洗いを心がけましょう。