スイスの夏休みも終わりに近づいて来ています。カントンによっては1週間程差がありますが、子供達の長い休みは親にとっても、どう過ごすのか頭を悩ませた人も多いはず。
夏休みの後半は、晴天が続き、気温35度まで上がりました。そこで盛況だったのが、市営プール。
とにかく、暑いし、大人も子供も楽しめる市民の憩いの場になるのはうなづけます。

 綺麗に整備されたプールが多いですが、ルールもきちんとしています。まず、プールサイドは、土足厳禁。サンダルもダメです。そして、自分は泳がないのでと、水着ではなく通常の服装でプールサイドに立ち入る事もダメです。衛生上の問題もあり、誤ってプールに落ちた場合などを考えると、確かに他の客にも迷惑で良くありません。そして、当然ながら飲食はダメ。

 ほとんどの市営プールには芝生があり、そこでの飲食や喫煙はOK。ただし、喫煙はプールに備え付けの灰皿を使用する事。芝生に差すタイプの灰皿で、自分の場所まで持って行けます。レストランなど、禁煙のスペースが増えつつある今日では、プールは意外にもまだ喫煙可能なのに少し驚きますが、喫煙者もマナーを守っているため、吸い殻が落ちているのはあまり見ません。

 プールの客が守るルールは、ごく当たり前な最低限の事ですが、注意すべき事もあります。持って来た荷物の盗難です。たまにですが、警察がプール敷地内に入り、見回りをしています。現金や車の鍵、携帯電話など、プールで泳いでいる間に盗まれるケースが多いですので、貴重品はロッカーに預けるなど、注意が必要です。

 夏ももう終わりが近く、毎年のように一気に秋の気配を感じてしまうスイス。季節の変わり目には、体調にも気をつけて、残りの夏を楽しみましょう。