ドイツが国境管理の強化を半年間実施

テロ事件によるドイツ国民の不安

先月ドイツ西部のゾーリンゲンで、刃物を持った難民の男に祭りに訪れていた人が次々と刺されるという事件が起きました。

犯人は捕まりましたが、難民申請中の男だったということで、市民の不安は高まり、不法滞在の難民などを取り締まり強化をしていました。

EU内でも、ドイツは積極的に難民を受け入れてきましたが、こうした治安の悪化を受けて、国境の警備強化を決めたようです。

ドイツの状況

現在ドイツ国内は、経済状況も思わしくなく、不法難民や移民による事件が増えています。特に無差別テロなどの事件に国民は不安を感じていて、移民排斥を掲げるAfD党が、旧東ドイツ地区の州議会で第1党をとるなど、異例の事態となっています。

エネルギーの政策も、原発の停止やガスプロム社のロシアからのパイプラインの供給も絶たれ、国内製造業は打撃を受けています。先日、フォルクスワーゲンの国内の工場を閉鎖すると発表したことにもあらわれているように、失業者も増え、ドイツ国内経済にとって大打撃となっています。

これまでのエネルギー政策や移民政策のつけが、今ドイツを襲っていると言われています。

半年間の国境警備強化ということですが、これによる成果が見られなければ、今後も継続していく可能性はあるでしょう。スイスからもドイツに越境して買い物などをする人も多いので、パスポートやスイスの滞在許可証を常に忘れずに携帯しておくと良いでしょう。