欧州のコロナウィルス感染拡大により、スイスも危険度1の国に指定される

日本政府の発表

3月9日付で、日本政府が発表した内容は、欧州におけるコロナウィルスの感染拡大で注意喚起のレベル1を発表しました。

・3月9日、日本政府は、スイスにおける感染者数が増加傾向にあるため、スイス全土に対し感染症危険情報「十分注意してください」(レベル1)を発出
・3月9日12:00現在、スイス国内感染者は311人
・3月9日、スイス連邦内務省保健局は、公式ホームページから新型コロナウイルス感染地域と認識している国や地域の記載を削除

参照/日本外務省:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2020T054.html#ad-image-0

昨晩のスイスの報道、速報によるとお隣のイタリアでは、463人のウィルスによる死亡者が発表され、特にイタリア北部ロンバルディア州に集中しています。
このロンバルディア週に接する、スイスのティチーノ州は、国境を封鎖するかしないかで、議論が進められていますが、イタリアから越境してくる労働者の数が多いため、スイス側の経済が回らなくなる可能性があるため、躊躇しています。

イタリアではスキー場も閉鎖

イタリアでは、この緊急事態を受けて、全ての娯楽施設およびスキーリゾートも閉鎖すると発表し、経済的にも大打撃を受けます。
この影響は、すでに日本の感染者数を上回っているドイツやフランスにも起きはじめています。

ドイツ在住の方の話、日系企業の判断

ドイツ在住の日本人の方によると、特にノルトラインヴェストファーレン州に感染者が集中していて、大手の中国企業や日本企業が密集しているデュッセルドルフ近郊で感染者が増えているということです。日系企業に関しては、大手の企業は駐在員を現地に留めさせ、帰国を延期している模様ですが、中小企業では、早めに帰ってくるように帰国を促している会社もあり、企業の判断にも差が出ています。
日本の便も運行はされていますが、欧州に住む日本人としては、欧州に戻った際に隔離や自宅待機になると、仕事にならないため、帰国を延期している人も多いようです。
ピークは日本のゴールデンウィークまで続くようで、いまは欧州の感染拡大が広がっているため、今後欧州から日本方面へ出かけて、ウィルスの逆輸入も懸念されています。

欧州に戻ってからの対応を考え、早めの判断を

とにかく、ご旅行を計画されている方は、早めの判断をした方が良さそうです。航空券の日程変更は、かなりギリギリまで可能ですが、チケットが取れなかったり、現在航空各社、減便されているので、時期によっては座席が確保しづらくなっています。
日本に行くこと自体は、問題ないと思いますが、戻ってきた際のスイスの規定対応が厳しくなっている可能性もあるので、場合によっては延期を選択した方がいいかもしれません。
もう少し詳細が分かるまでは、あまりパニックにならず動きをできるだけ避けるのも大事でしょう。