来客用の駐車場で罰金

不審な張り紙

先月、人を迎えにある場所に行きました。

そこは小さな建物ですが、会社や医療機関が入っていて、裏手に駐車場があります。

会社の専用駐車場には駐車できませんので、青い線の訪問者用のところに車を駐車しました。

10分ほどで戻ると、ワイパーに何やら紙が挟まっていたので、見るとドイツ語で書いたコピーのようで、私有地に駐車違反をしたため罰金と書いてあります。

明らかに警察の違反駐車のチケットとは違います。

手書きで当方の車のナンバーと駐車した時間が書いてあり、通常あるはずの駐車した住所などは書いてありません。

コピーの文面も、ドイツ語の文法が間違っている箇所があり、印刷も歪んでいます。

60フランの罰金ですが、10日以内に支払わないと裁判所に訴え、2000フランの罰金になると書いてあります。

色々と情報が欠如している不完全な罰金書ですが、請求者の名前と口座はしっかり書いてるのでネットで調べました。

会社のオーナーの名前も確認できたので、更に調べると、どうやら10年以上前にTVや雑誌メディアに「スイスの億万長者」として出ていた人物のようで、たくさんの写真が出てきました。

その顔を見て、あれ?と思いました。

自分が駐車した場所の近くに植木に隠れてこちらを見ているスキンヘッドのおじさんがいたのですが、まさにその人でした。

なぜそんな人が駐禁取締りを?とますます訳がわかりません。

頻繁に監視している土地所有者

そこで、訪問した会社に電話で確認すると、別の事実がわかりました。

そのスキンヘッドの男性は、実はこの建物がある土地の所有者で、頻繁にやってきては物陰に隠れ、駐車した車に罰金書を貼り付けているのだそうです。

しかし、土地の所有者ということで、そこの会社の社員や訪問者も何度も罰金請求されていて、渋々支払っているのだとか。

果たして、正式な表記もないのに、そうした罰金を科すことが許されているのか、今度知り合いの弁護士に聞く予定です。

もしその権限がないとか、注意書きが不足しているので無効となるのなら、警察に届出ても良いかなと思っています。

会社以外のお店もテナントとして入っている場所で、客用駐車場と書いてありますし、これまで何度も駐車して問題はありませんでした。

個人の自宅駐車場ならともかく、貸し出している公共の場所で、土地オーナーに駐車違反の罰金を科す権限があるのか疑問です。

物陰に隠れて駐車違反を取り締まりとか、本当に不可解です。

くだらないことに時間はさきたくないですが、毎週、毎月、ぼったくりのように罰金を取られている人がいるわけですので腹立たしい限り。

そんなに気になるのであれば、最初から駐車禁止の張り紙をすれば良いのですが、そうするとお金がぼったくれないので、当然やらないのでしょう。

あえてわかりにくい表示で、罰金を取るなんてセコいことはやめていただきたいです。

相互監視社会のスイス。私有地への駐車はご注意ください。