
幼稚園からハイキング
スイスの子供たちは、小さな頃からたくさん歩きます。幼稚園では、頻繁に森までハイキングするとか、ピクニックするなどの行事があります。
幼稚園児にとって、なかなかの距離を歩きますので、昔驚いたことがありますが、そうやって足腰を鍛えられているスイス人です。
多少天気が悪くとも、外で遊ばせる時間は重要と考えて、雷がならない限り、雨でも雪でも外で遊ぶ時間を設けている幼稚園も多いです。
小学校となると、そのハイキングの距離も場所も徐々にハードになってきて、大人でもついて行くのが楽ではなくなってきます。
スイス人の散歩はハイキング?
そんな環境で育ったスイス人から、散歩に行こうと誘われることがよくありますが、それはもうほとんど散歩ではなく、けっこうな距離を歩かされます。
スイス人に誘われて、単なる散歩だと思っていると痛い目にあいます。
考えてみれば、スイス人男性には兵役義務もありますので(行かない人もいますが)、子供の頃からのハイキングや山登りで、それなりに体力づくりができています。
骨格もしっかり人が多いので、平均的な体力は高いのではないかなと思います。
スイス人と歩けばわかりますが、歩くテンポも早いし、丘を超えて歩くことが多いです。
ハイキングコースの高低差は、結構あると思いますが、スイスの地形からも山間部出身の人は特に歩くのが得意です。
マウンテンバイクも人気
そんな足腰の強さが生かされているのか、マウテンバイクの競技ではスイスは世界的にもレベルが高く、2年前の東京五輪では、女子のマウンテンバイク競技で、金銀銅メダルが全員スイス人だったのを思い出します。
高低差のある丘陵地をトレーニングの場として、時に標高のもっと高いアルプスの地でもトレーニングをします。
酸素の薄い高地でのトレーニングは、他のスポーツにも取り入れられているので、新しいことではないですが、やはり環境という面ではスイスはそうしたスポーツにも向いているのでしょう。
フィギアスケート、テニス、カーリングなど、重心の低いスポーツに長けているのかもしれません。
とにかく、体を動かすことは健康面でも重要ですので、単なる散歩と侮らずに、スイス人を誘ってみると良いかもしれません。