学校では来週からコロナ検査の方法が変更に

クラスのプール検査で陽性が出た場合の対策

カントン(州)によりますが、現在学校では、クラスごとの唾液のコロナ検査を週一回しています。全員のサンプル(唾液)を一緒にし検査に出しますが、クラスで陽性が出た場合は、各自がコロナ検査をする必要があり、陰性の証明が得られた生徒から出校という形を取っていました。
しかし、あまりにも効率が悪い上に、同じエリアの検査会場がすぐ満杯になってしまいます。一時は車で30分くらい走らないと、コロナ検査ができないほどでした。

これでは、学校の生徒で検査会場が埋まってしまうため、来週からは、唾液を2つに分けて保存し、陽性者が出た場合は、保存してあった唾液で再検査するということです。そうすれば、生徒全員が検査に出向く必要はありません。

健康保険カードと紐づけも

そのダブル検査をするために、健康保険カードの登録をしなければいけないようです。各生徒の健康保険カードを登録したうえで、検査の提出の際QRコードのシールをスキャンして管理するようです。
これには、個人データ保護の観点から、反対意見が出そうな気もしますが、学校(カントン)からのメールによると、ほぼ強制のようです。

学校側が、生徒の健康保険カードを登録するということは、コロナ検査以外の病気の検査データも見れてしまうのではないか?という保護者もいます。おそらくそのためのQRコードかと思いますので、よほどのミスが無ければ大丈夫のようです。

陽性者は今でも出ている

若者の間で流行中のオミクロン株ゆえに、毎週どこかのクラスで陽性の反応が出ており、自宅待機、再検査ということが続いています。この状況は、上記の検査方法の変更で改善されそうですが、感染拡大はどうもまだ止まらないようです。
しかし、スイス政府もカントンも、これを時間の問題と見ているか、感染したら集団免疫を得られたと認識してそのままにしておくか、どちらにせよ、終息には向かうと踏んでいるようです。

今後の生活にも影響

ブースター接種も進んでいるようですが、この先これを打ち続けなければならないものなのか少し不安です。それは、パンデミックがおさまっても、元通りの生活が送れる保証がないという人もいるからです。
つまり、特定の場所でのマスク着用義務や最悪の場合はワクチン接種証明がないと入国できない国が出てくるなど、海外在住の日本人にとっては、無視できない問題になるかもしれません。

仮にそうならなくても、自主的に感染予防に気を使い続ける人は残るものと思われます。そうすると、社会生活を送る中で、また軋轢を生むことになりかねません。
とにかく、様々な対策が職場や学校で取られていますが、今年こそ、終息に向けて良い方向に進んでほしいものです。