コロナパス、闇サイトで販売

闇で偽コロナワクチンパスを販売した男

偽装はずいぶん簡単だったようです。病院で勤務していた男が、偽装したコロナパスの販売を闇サイトでしていたということで、検挙されました。その販売額は1件300フランからで、合計10万フランを超えるそうです。データは実際にワクチン接種をした人のもので、名前を変えて証明書を発行するだけの簡単な方法。QRコードさえ手に入れれば、簡単に偽装できたとか。

若者の間では、ワクチン接種はしたくないが、パーティーに行きたいので、偽装パスを購入するという需要があったわけで、問題は管理体制の甘さとワクチンパスを確認する側の飲食店等の対応にもあります。

チェックが甘い飲食店

実際にワクチンパスを持って、何度か食事に行っていますが、全くワクチンパスをチェックしない店もありますし、QRコードを見せただけでスキャンすらしないお店もありました。屋外のテラス席ならチェック無しというお店も。

そのチェックの甘さを見た若者が、QRコードさえあれば簡単に入店でき、食事が可能だと思っても不思議ではありません。問題はこのパスのセキュリティと管理体制の甘さにあると思います。

偽装ワクチンパスを購入した若者は、特にワクチンパス反対でもなく、ただ単に面倒だからという人が多いようで、政治的な理念も特にありません。政府のやっていることに反対するわけでもなく、本当に面倒くさいと思っているだけのようです。

コロナの規制で喧嘩や事件も多い

コロナパンデミックが始まってから、街やお店でトラブルになっているのを何度か見かけました。マスクをするしないとか、鼻だけ出ているので注意したら殴られたとか、確かに人々のイライラが伝わってきます。そんな状態でアルコールでも飲めば、さらに喧嘩が増えるでしょう。実際に大声を出して、住宅のバルコニーから、通行人に罵声を浴びせている酔っ払いを見ました。

コロナ関連のトラブルで、逮捕者も出ているわけですから、本当に雰囲気の悪い世の中になったもんだと思っています。そこに人種差別やなんかも絡んでくると余計にややこしくなります。

強制をされることが嫌いなスイス人ですので、近隣の国で議論されているワクチン接種の強制などはあり得ないという人もいます。しかし、すでにコロナ感染防止対策という名目上、ワクチン接種には多くのスイス人が従っています。本当はスイス人はワクチン接種率がもっと低くなるのではないかと思っていたのですが、製薬業が盛んな国でもあるのでその辺はOKなんでしょうか。

とにかく、感染を広めないこと、病院の逼迫した状況を作らないことに同意して納得している印象です。今後、ブースター接種が続きますが、これもどこまで許容するのか?4回目以降は反発し始めるのか?

偽装ワクチンパスの闇販売や購入、ルールを守らない飲食店やお店を見る限り、水面下では、政府のコロナ対策に反発している人も多いのかもしれません。