ドイツ首相がロックダウン延長撤回

1日で撤回したメルケル首相

イースターの後4/18までロックダウンを延長します。と宣言したメルケル首相でしたが、わずか1日で批判の声にさらされ、撤回です。主に経済界からの批判と宗教界からのイースター礼拝に関する批判でしたが、イースターは小売店にとっても大事な繁忙期です。ロックダウンの延長によって、物流をストップしたり、販売を中止するために陳列から外したりしている矢先に撤回され、少々混乱していますが、ロックダウン延長撤回で少し安堵している様子です。

CDUの支持率が低下

今年任期を終える予定のメルケル首相ですが、彼女の所属する政党CDUは、国民からの支持率が下がっています。これまで様々な政策でリーダーシップを発揮して、コロナ対策は最後の大きな仕事といっていたメルケル首相ですが、厳しいロックダウンの防止対策では、国民の理解がいまいち受け入れられていないようです。もう退任するからということもあるのでしょうか。

とにかく、徹夜で協議をして、ロックダウンの延長撤回、「私の間違った判断でした。国民に謝罪します。」という、清さも持ち合わせている首相。国会では怒号も飛ぶ中、この言い訳なしの謝罪を評価する人もいて拍手も起きています。今回の延長措置については、短期間で各業界の準備ができないことなどが理由で、慌てて決めてしまったと弁明しています。

しかしながら、コロナの変異株は感染力も強く危険なウィルスの変わりはないとして、感染防止策を厳重にして教会での礼拝などに配慮するようお願いもしていました。

スイスにおいても、政治的判断が全ての人に満足行くものではないようで、大臣宛に脅迫の手紙や電話などがあるそうです。それは間違った意思表示であると思いますが、どの国も混乱している様子ですので、早期のコロナパンデミック収束を願いたいと思います。