コロナ感染者増加の一方で

連日感染者増加のニュース

 コロナウィルスの感染拡大に翻弄され、はや半年になりますが、秋に入り感染者の増加が顕著です。先週は4月以来の500名超えということで、欧州の観光地から帰国した人も含めて増加中です。新たに、オーストリアのウィーンや、フランスのパリなども帰国後の待機指定リストに入りました。特にフランスでの増加は1日で1万人の日もあり、かなりの人数です。
 そうした中、スイス政府が発表したように、10月からは1000人規模のイベントが許可されますが、イベント運営会社は、非常に懐疑的で、準備をしてチケットを販売しても急にキャンセルになる可能性もあるので、すでにイベント中止を発表したところもあります。
 感染者の増加と反する1000人規模のイベントですので、当然開催すべきなのか、来年に持ち越すのかは、悩むところです。

マスク義務のないカントンへ買い物

 お店でのマスク着用義務は、各自治体、カントンに任せられていますが、着用義務がないカントンへわざわざ買い物に行く人も多いようです。スイス人はマスクが相当嫌いなようです。地方に判断を委ねるのも良いですが、こうした差が出てしまうと、規制も意味がなくなりますので、もう少し統一して欲しいところです。

個人レベルでは、人を選んで食事などに行く傾向

 感染を異常に心配する人とそうでない人に別れているのは、以前も書きましたが、握手やハグを避ければ、家に招いて食事をするなど、個人的にそうしている人も多いです。実際に、我が家も人を招いたり、招かれたりはありますが、いつもよりは少なめな上、相手を選びます。
 お子さんがいて、どうしても他人との接触を避けたい人は、会わないようにしています。もしくは、外で会うようにするなど、必要に応じて対応しています。

 とにかく、周囲に感染者がいなくて、健康な場合は、手洗いをして、不要な接触を避けることで、友人と食事に行くくらいは大丈夫と考えている人も夏の間に増えたと思います。日曜には、外にテーブルを出したレストランで食事をしている人で賑わっています。ほぼ通常の光景といっても良いくらいの雰囲気になっています。
 特にスイス人は散歩が好きですので、一日中家の中で過ごすのは苦手でしょうから、外出ができることをいまは楽しんでいる感じがします。寒くなればまた室内になるので、いまが一番良い季節かもしれません。

 年末に向け、どうなるのか、まだわかりませんが、来年の東京オリンピックも、コロナの脅威にかかわらず開催をするというニュースを見ましたので、来年はコロナウィルスの脅威がない状態を期待したいと思います。