業務再開の歯医者に行く

1ヶ月遅れで行った歯医者

 4月の初旬、予約をしてあった歯医者は、もちろんキャンセルになり、約1ヶ月遅れの歯医者の予約が取れたので行って来ました。といっても、自分の治療ではなく、子供の歯科矯正が終了するということで、先生とも話があるので行くことになりました。矯正を外して、クリーニングして、全ての歯の検査が終わるまで2時間という長時間でした。

 もともと歯科医も歯科助手もマスクと手袋を着用していますが、入り口には消毒液がありました。口の中に指を突っ込んで治療するので、この時期、歯科治療を延期する人の気持ちもわかります。幸い、虫歯とかではないので良かったのですが、歯医者で2時間はなかなかの長丁場。治療する方もされる方もなかなか疲れたと思います。用事のため私は途中退席したのですが、数年かかった歯科矯正も取れ、スッキリした感じです。歯並びも綺麗になりました。

 最近の子供にありがちな、顎が小さく全ての歯の場所がないため、歯と歯が場所を確保するために押しやられて、歯並びが崩れるタイプでしたので、小学生の時にすでに抜歯をして場所を確保。その後、大人の歯に全て生え変わるまではマウスピースなどでの矯正をしました。歯が全て生え変わり、歯並びを整える矯正を始め、昨年からはびっちり固定する最終の歯科矯正をして、予定よりも早く終了となりました。それでも最初のマウスピース矯正や抜歯から数えるとおそらく6、7年かかったと思います。

 実は先生が歯科矯正の新しい論文を書くにあたって、うちの子供のケースを採用したいそうで、その説明も受けてきました。匿名で顔写真もないので、もちろん快諾しました。後日、歯科矯正のモデルとして、口の中の写真やレントゲンが撮影されますが、うちの子供のケースは、おそらくかなり時間がかかった矯正治療だと思われます。それだけに、多くのプロセスがあるため、論文としての材料に適しているということです。

子供用の歯科保健は3歳までに加入

 私自身は歯科矯正の経験はないのですが、妻が歯科矯正をしていたこともあり、子供が生まれてからすぐに歯科保健に加入していました。まだ歯も生えてないのに、と思いましたが、当時その保健会社では、3歳までに加入しないと、大きくなってから歯科保健に加入ができないという規定でしたので、忘れないうちに加入しました。3歳までとなると、育児で忙殺される時期です。保険のオプションなんておそらく考える暇もないという予想が当たり、早期の加入が大正解でした。
 別の記事でも書きましたが、スイスでは健康保険では歯科治療は適用外です。別途プライベートの歯科保健に加入しないとダメです。

スイスでは重要な歯並び

 職業訓練、就職試験や昇級など、スイスの社会で重要とされる歯並びは、親が気にするところでもあります。子供の将来のために、歯科矯正をする人は多く、TVやメディアで活躍する人もほとんどの人が、綺麗な歯並びです。日本人は、あまり気にしないのか、すごく美人なのに歯並びが悪い人が多いと、スイス人も言っていました。昔は日本のアイドルでも、八重歯がチャームポイントなんて言っていましたから、そのままの人も多かったのかもしれません。

今週はこれまで延期していた予約で埋まる

 徐々に自粛緩和をして行くスイスですが、今週は延期していた様々な予定が集中しています。もっとゆっくり再開したかったのですが、その先も予約が取れないとなると、なかなか先延ばしにするのも難しいこともあったりで、仕方なく予約を入れて行ったら、本当にいっぱいになってしまいました。
 その分、外に出て人と接触する機会が一気に増えるわけですから、まだまだ注意が必要な新型コロナウィルスの感染には気をつけねばと思います。他のスイス人を見ていても、緩和の影響で少し気が緩んでいる気がします。自分も、昨日は歯医者の付き添いで行ったのにマスクを忘れてしまいました。幸い短時間で退室しましたが、気の緩みは禁物です。