花粉症の予防接種

新緑の季節になり、外を歩くのも気持ちのいい季節になりました。

しかし、花粉症の人にとっては辛い時期でもあります。
日本ではスギ花粉ですが、欧州では芝の花粉、ナラ、カシ類、白樺、ヘーゼル、ヨモギの花粉も多いです。しかし、芝の花粉というのは日本では馴染みがなく、自身もこちらに住むようになってから聞いた花粉でしたが、欧州では割とポピュラーな花粉のようで、周りにも多いです。
日本人の方でも、こちらに住むようになってから芝の花粉症になった人もいるようで、日本に帰国した際に医者に行き説明したところ、そんな花粉は聞いたことがないと一蹴されてしまったそうです。医者も知らないほどなのか、たまたまその医者が知らなかったのか定かではありませんが、おそらく多くの日本の方がそう思うのでしょう。

その花粉症対策としてよく言われるのは、外出時にきていた服でベッドに横にならない、部屋の窓はできるだけ閉める、窓に花粉症用のネットを張る、掃除をマメにするです。スイスに家には、日本の網戸はあまり見かけないため、自分で設置するか業者に頼むことになります。

医者に行っていれば薬が処方されますが、花粉の予防接種というのもあります。
実際筆者の家族の一人が、昨年から試していて、花粉が流行る前の年の秋頃に患者が反応する花粉のワクチンを打ちます。回数は10回ほどで、あくまで翌春の花粉を予想したもので外れる場合もあります。ただ、インフルエンザなどのワクチンと違うのは、この予防接種を2、3シーズン行うことで、体内に抗体ができ、花粉に反応しなくなるか、花粉症が軽減されるということです。
さらには、体質は変わることもあるので、アレルギーチェックもすると良いそうです。

とにかく辛い花粉症。仕事でも勉強でも集中力がかけ、目はかゆい、くしゃみは出る、頭はボーっとするし、風邪の様な症状が続くなど大変です。
症状が重い人は、予防接種という選択もあるので、かかりつけの医師に相談してみるといいかもしれません。