スイスで銃撃事件

スイスの南部バレー州で

11日に、バレー州のシオンで、男が銃を使って女性と男性の2名を射殺する事件がありました。

犯人は拘束されていますが、スイスでの銃を使った事件に、普段静かな街は動揺しているようです。

スイスでの銃の所持

アメリカのような銃乱射事件はスイスではほとんど起きませんが、家庭での銃の所持率は実は高いスイス。

これは、スイスでは兵役義務があるため、家庭に銃を保管しているからです。

アメリカのように、ベッドの横に拳銃が置いてあるわけではありません。

次回の兵役義務まで自宅で保管しますが、弾は家には持ち帰りません。

意外にも多いと言われる、スイスでの銃による死亡事故は、実はこの軍から支給されたライフル銃による自殺のケースが多いです。

弾丸を手に入れようと思えば、どこかで手に入ると思います。

日本の報道を見ると、スイスでの銃の所持率の高さが言われますが、アメリカとは事情が違うことは書いてありません。

そのため、少し間違ったイメージを思い浮かべてしまう人もいると思います。

兵役と狩猟

実際、スイスで暮らしていて銃が身近にあるとは思いません。

狩猟のためハンターが使う銃や射撃練習場は、スイス各地にありますので、射撃の音を聞いたことがある人もいると思います。

電車などで見かける兵役義務に行く若い男性を見ると、迷彩服にライフル銃を抱えていて、ドキッとすることもあります。

鉄道の駅では、戦車を積んだ貨物車両が通過していくこともあり、最初見た時は非常に驚きました。

永世中立国で綺麗なアルプスのイメージのスイスですが、こうした武器の輸出が多いのも事実です。