クリスマス時期のストレス

クリスマスが近づくと

欧州のクリスマスは、日本とは違う。宗教的で神聖な行事だという人もいますが、実際はかなり商業的で、プレゼントは何が良いか、食事はどうしたら良いか、誰と会食するかなど、準備が大変です。

ほとんどの人が、家族優先ですが、ツリーを用意して、手作りクッキーを焼き、子供や家族へのプレゼントも準備しなければいけません。

そして、部屋を飾り付けするのも大変な作業。仕事も学校もまだある中、これらの作業を始めると、やはりイライラが募ります。

ちょっとしたことで、怒ったり、喧嘩になったりと、煌びやかなクリスマスとは裏腹に、家庭内が殺伐とした雰囲気になることもあるようです。

義理の家族との会食

家族との時間が大切なクリスマスですが、クリスマス食事会は一度では済みません。自分の家族、義理の家族、親戚や友人など、何度か予定している人も多いです。

そんな中、1番のストレスは義理の家族との会食だという人が多いそうです。やはり気を遣うのが義理の両親。

家に招く際の料理のメニュー、家の掃除、プレゼントなど、毎年決まった定番メニューでも、手作りだと出来具合が心配になったりと、ストレス値は高めです。

食事が済めば、たくさん会話するスイス人です。デザートを食べながら、来年の休暇の話や子供の成長、仕事のことなど、夜遅くまで話し込みますので、疲れるのは当然です。

国際結婚組は、段取りがわからず苦労することも

国際結婚をして、スイスに来た人は、こうした習慣の違いから最初のクリスマスは楽しい反面、苦労もあります。特に料理を任されている奥さんは、一体何を作れば良いのかなど、普段の生活で日本料理ばかりを振る舞っている場合は、こちらのメニューに苦労します。一緒に作りながら教えてくれるお義母さんがいるなら嬉しいですが、日本の家庭のようにその家の味とかレシピがあるので、覚えるのも一苦労。

そして、クリスマスマーケットでのプレゼント探しも、なかなか決まりません。正直、毎年同じ手作りの商品が売られたマーケットで、魅力的な物は少ないです。結果、デパートでメインのプレゼントを買い、マーケットの商品はおまけみたいなものです。しかし、その「おまけ」のマーケットの商品も手作りなので、非常に高い!そんな「おまけ」を自分がもらうことがあります。

何年か経験すると、毎年どんなものを贈るのか、食事はどんなものを食べるのかなど分かってきますので、12月に入ったら、家でもクリスマスメニューを作ってみると良いかもしれません。

正月気分もそこそこに始まる新年

年末まで続く盛大なイベントも、新年を迎えたら、2日から仕事という人もたくさんいますので、その余韻も残さないまま、通常運行が始まります。

日本の正月気分を味わいたい人は、一時帰国した方がいいかもしれません。本当にあっけなく、日常生活に戻ってしまうのがスイスの新年です。

今年の年末年始はまさにそうで、元旦が日曜日なので、月曜日から通常勤務になる人が多いようです。

クリスマスのイベントが面倒だと思う人は、スキー休暇にしたり、南国の暖かい島で過ごす人など、逃避する人たちもいます。

それでも、欧州で味わえるクリスマスの雰囲気は一度は経験しておく価値があると思いますので、特に短期間の在住の人は、日本に帰らずにこちらで過ごすのも良いかなと思います。

素敵なクリスマスをお過ごしください。