学校でのコロナ検査、QRコード式登録の注意点

検査方法が少し変わり、QRコード登録式になったのはいいが

年明けの授業開始から、コロナグループ検査を通常通りしていたスイスの公立校では、あまりの陽性者の多さに、各地域の検査会場が生徒でいっぱいになるという事態になったため、急遽検査方法を変更。

グループで提出したサンプルを一部保管し、陽性が出たグループだけ、個別検査を同日にするというものでした。

これによって、陽性者の出たグループの生徒が、検査会場に走る必要がなくなりました。

コロナ検査体制が変わって

QRコード登録で注意

それはいいのですが、個別検査をするにあたって、健康保険からメール、携帯電話番号等を登録しました。

そして、検査に出す容器についたQRコードを予めスキャンしておきます。これにより、陽性者の特定ができ、SMSで連絡が来るようになりました。

しかし、検査は毎週月曜日の朝なのですが、このスキャンを忘れないようにするため、前の週の金曜日や週末にスキャンをしておく生徒が多く、忘れるよりはいいと思っていたのですが、これがちょっと問題だったようです。

スキャンのタイミング

検査が陰性ならば、関係ありませんが、陽性の場合は陽性者が特定され、BAGから連絡が入ります。そして、自動的に自主隔離期間(現在は5日間)の連絡も来ます。

陽性にならないとわからないのですが、どうやらこのスキャンをした日から換算して隔離期間が算出されるようで、月曜日の検査で陽性反応だった生徒が、翌日の火曜日遅くに自主待機期間終了のメールが来てしまいました。

つまり、QRコードのスキャンをした金曜日にコロナ検査の陽性が出たと判断されてしまい、丸5日間の期間が火曜日に終わるという連絡が来てしまったということです。

まあ、本人は月曜日の検査で陽性が出たので、その州は学校には行けないとわかっているのですが、やはり検査当日にスキャンをしたほうが良さそうです。

一旦陽性が出てしまうと、しばらく学校のコロナ検査には参加できないので、もう関係ないといえば、それまでですが、少しややこしいかなと思いました。

スイス政府発表の感染者数もズレがあることに

こうしたことが起きていると考えると、スイス政府が毎日発表する新規感染者数もズレが出ていることになります。月曜日の新規感染者が、金曜日や週末にカウントされてしまうからです。

今更どうでもいいことのような気がしますが、他の数値も何かしらズレが出ているかもしれないと思っても不思議ではありません。

とにかく、コロナパンデミックになってから、いろいろな検査方法や集計方法が試されているので、どれも完璧ではないでしょうが、こうした誤差も含めた数値であると認識しなければいけないなと思いました。