冬のタイヤ交換

*画像の3018は、2018年の30週目に製造の意味

冬支度。早めのタイヤ交換

スイスといっても住んでいる地域によりますが、山間部なら結構早めにスタッドレスのタイヤに交換している人が多いようです。都市部でも、早い人は9月末には交換をする人がいますし、10月半ばくらいが一番タイヤ交換の予約が多いのでは無いかなと思います。スイスは秋が来たと思ったら、急に冬になっている事が多いので、早めの交換は安心です。

スタッドレスで1年中走るのはNG

ノーマル(夏)タイヤで、冬に走行するのはもちろんダメですが、夏場にスタッドレスタイヤでの走行もよくありません。オールシーズンタイヤと言うのならまだいいと思いますが、意外なのはスタッドレスのまま、夏を走り終えてしまうドライバーが多い事です。スタッドレスタイヤは、夏のタイヤに比べて柔らかいので、夏に走行すると減りも早くなるうえ、走行バランス不安定になりがちです。最悪の場合は、激しい雨でアウトバーンを走行した際に、ハイドロプレーニング現象が起きやすくなり、事故につながるケースもあるそうです。

スイスではそこまで気温は上がらなくても、スタッドレスタイヤのままイタリアへ旅行したりして、高温になったアスファルト上を柔らかいゴムの冬タイヤで走行してバーストなんて事もありえる事故です。その場合は、保険会社の支払いがされない場合もありますので、夏も冬も適切なタイヤで走行する事が大事です。

空気圧センサーは欧州車の標準

2012年から、欧州では新車販売の場合、空気圧センサーの装備をつけなければならなくなりました。これはタイヤの空気圧が下がっていたりすると、ドライバーに警告サインを出すものです。このために、自分でタイヤ交換する人は、自分でセンサーのリセットの仕方を知らないとエラーが出ることになります。リセットボタンがあるものなら簡単ですが、専用の機械が必要の場合は、ディーラーに頼むしかありません。日本ではこうした空気圧センサーを搭載している車はまだ多くないようです。

タイヤの寿命

タイヤの寿命は思った以上に短く、夏タイヤで5年くらい、スタッドレスで3年から4年。もちろん、どのくらいの距離を走るかによりますし、実際はもっと長い期間使用している人が多いでしょう。しかし、全く使わずにしまってある新品のタイヤでもゴムの劣化が進みますので、その場合でも寿命があります。タイヤには、製造年と製造週が記載されているので、それを参考にするといいかもしれません。

よくネット上で、中古のタイヤの売買を個人間でやっている人がいますが、そのタイヤがどう保管されていて、製造からどれくらい経っているかは全く不明なので購入しないほうが良いでしょう。タイヤは廃棄にするにもお金がかかるので、ほとんど無料のような場合でも購入しないほうがいいと思います。

最近の車は、ハイブリット、電気自動車がそうですが、様々な機能がコンピューター制御されていて、エンジンルームの中も自分でメンテナンスをしたり、手を加えたりする事ができる箇所が減りましたが、せめてオイルチェックやタイヤの溝のチェック、ウッシャー液補充、クーラント液補充などをしておくと良いかも知れません。エンジンルームに小動物がいる事もあります。

全ての点検は、事故の予防になりますし、事故があった場合でも適切な装備で走行している場合とそうでない場合とでは、保険会社の対応も大きく変わり大きな損害になる事もあります。来週から山間部も雪に見舞われるそうですので、車も早めの冬支度をしておくと良いでしょう。