終戦記念日にタリバンがカブールを制圧

平和的政権移行を望むタリバン、新世代?

ニュースを見ていて驚いたのは、政権の移行を暴力なしで平和的にとタリバンが言っていることです。しかも、タリバンは女性の権利を向上させようという提案もしているようです。ヒシャブを着用すれば女性単独での外出も認めるということも提唱しているようです。新しい若い世代のタリバンの考え方なのでしょうか?アフガニスタンの人たちはそんな事は信じずに、一刻も早く国を出ようとし、空港や陸路は大渋滞。銀行の現金引き出しにも大行列です。実際には、制圧された都市ではタリバンによる暴力や女性の権利の圧力はあるという報告も出ています。

露頭に迷う国民

自分の住む国がこんなことになるなんて、我々ではほとんど想像もつきません。更に、近隣諸国に流れ出るアフガニスタンの人たちは歓迎はされず、避難した先で差別にあうことも起きてきます。それでも、家族を守り生きようとする姿には言葉がありません。
現在、大使館職員やアフガニスタンに滞在する外国人の出国や保護をどの国も率先して行なっているようです。

これから、アメリカをはじめ、欧米諸国が介入して行くと思われますが、軍事的な制裁で無関係な国民に犠牲が出ないことを祈りたいです。
日本は戦争をしない国になりましたが、8月15日の終戦記念日に、新たな戦争が始まっていることに複雑な心境です。