東京でコロナ感染者増加中、ワクチン接種を会社に伸ばされた結果、知人が感染。

東京五輪も終盤、日本はコロナ感染者が増加

連日のように報道される五輪ニュースところな感染者数のニュース。デルタ株が蔓延し出しているのは、欧州も日本も同じですが、東京オリンピックが開催されていなくても増加していたであろうコロナのデルタ株。オリンピック開催とほぼ同時に増え始めた印象ですが、日本のワクチン接種が遅れたのは事実。

今でこそ、2回の接種を終えた人も多いですが、日本の友人知人とやりとりをしていると、なかなか予約が取れないという声が最も多く、ワクチンの不足もあり大都市部では、30から40代の働き世代の摂取が進んでいません。

そんな中、2週間ほど前に連絡を取っていた東京の知人から、「コロナワクチンの予約を取れそうだったが、仕事の都合がつかずに断念。会社にワクチンのための休みを取らせてもらえず、いつになるかわからない」という話を聞きました。けっこうひどい話だなと思っていた矢先、その知人は感染してしまいました。周囲に持病のある人がいたり、同僚やお客さんのためを考えて早めの接種をしたかったはずが、会社に接種日を伸ばされた結果、家族にも感染し、会社も2週間休むことになったようです。おまけに同僚は全員PCR検査のようです。

会社としては、重要なポジションにある知人をワクチン接種のためだけに1日たりとも穴をあけさせたくなかったようですが、結果、感染し2週間も穴があくことに。どちらが損失が大きかったのかは明白です。
重要なポジションにいるからこそ、ワクチン接種を希望したのに、会社の判断はお粗末としか言いようがありません。気合いと根性で感染を防げるとでも思ったのでしょうか。
少し日本的な嫌な部分も見えてしまい、げんなりしましたが、この際知人にはゆっくりと休養をとってもらいたいと伝えました。

肝心の症状は、熱と咳、関節痛

幸い、症状は軽い方で、自宅で療養しているそうですが、それでも39度近くの発熱で、喉や関節の痛みは相当なようです。しかも、治まったと思うとまたぶり返して繰り返し同じ症状が出るとのこと。
そして、会社に伸ばされたワクチン接種日は、来週だったこともわかり、余計腹立たしく感じました。
とにかく、軽いといっても、通常のインフルエンザ以上の辛い症状ですので、早期回復を祈りたいと思います。

感染対策と各国の政治判断

どこの国にも、政府の感染対策に反対する人はいますが、このコロナ騒動に限っては、ワクチンの確保と接種準備に政治家の差が出ていると見る人が多いです。日本とスイスでは、国の規模も状況も異なりますが、それでも、政治家の判断でワクチン接種が遅れたり、医療機関が逼迫したりしました。それはスイスも同じですが、日本はこの時期に延期されたオリンピックの開催という大きな課題もあったため、余計混乱したのは間違い無いでしょう。医療機関だけでなく、商売されている方々までその影響を受けています。

当初、集団免疫の獲得を試みたスウェーデンの判断も話題になりましたが、それぞれの国で正解がわからぬままこの1年以上を過ごしてきた事は今後の教訓にもなるでしょう。貧しくてワクチンが確保できない国もありますし、戦争下にあり普段の生活自体が不安定な国もあります。それぞれ異なる環境の中で、こうしたパンデミックの対策を考えていかねばならないのは、本当に大変ですが、それは人々の生活様式までも変えてしまう事なので今後も非常に重要なデータとして残っていくでしょう。
政治の役割の差、重要度が改めて浮き彫りになったコロナパンデミックといえるかもしれません。