コロナウィルス、パンデミック宣言から1年

WHOがパンデミック宣言した日

1年前の今日、WHOがコロナウィルスのパンデミック宣言をしました。既に2019年ー2020年の年末年始から、アジア地域で出始めているという報道はされていましたが、欧州での認識はまだでした。しかし、それもあっという間に欧州に拡散して、パンデミック宣言。特にイタリアの状況は深刻で、多くの方々が亡くなりました。

その後は、世界中の人の生活が一変したといっても過言ではないでしょう。欧州では習慣のないマスクを着用し、対人距離を取り、仕事は自宅で、学校も遠隔授業へとシフトし、ロックダウンという言葉も当たり前となりました。全ての店が閉まると思い、パニック買いも起きて、一時は不安に感じた人も多かったですが、生活必需品などを扱う店は営業となり、少しおさまりました。

フライト欠航、国境封鎖

ウィルスの拡散を防ぐべく各国がとった対応も国境封鎖、フライトも欠航となりました。空港に人がいないという状況になり、航空業界を始め、旅行業界では危機的状況が始まります。とにかく、人の動きを止めるということが先決で、ステイホームを推奨し必要最低限の外出生活となります。この時期に旅行先にいた人たちも、フライトが欠航し帰国できない状況にも一時なりました。

家庭内暴力なども問題に

子供達が家にいるという状況が、必ずしも良いとは言えない家庭もありました。親がコロナで職を失いイライラし、子供も家にいるため虐待される子供の増加が顕著にあらわれました。また、子供だけではなく、夫婦間での暴力も増え、離婚件数も増えました。生活スタイルを突然変えざるを得なかったのは、ほとんどの人がそうですが、それにうまく対応できず、特に子供の立場ではそれに対して何もできない状況になりました。家庭内のことはいつもながら外からは見えにくく、問題が発覚するまで時間がかかります。

今年も続く自粛生活

コロナのワクチンが出始めて、今年は少し希望が持てますが、現在もなお自粛生活は続いています。営業ができない飲食店やスポーツジム。家族をコロナで失った家庭。生活基盤が揺らいだまま今年の生活が始まっていますが、ウィルスは常々変異します。夏場に少し落ち着いても、次の冬にどうなるかはまだ不明です。欧州から出ている変異種の感染拡大防止のため、日本では今月から厳しい入国管理を実施していますが、そのためになかなか日本へ帰ることもできません。

東京オリンピックを無観客で行う話もありますが、人が集まるイベントがどれほどできるのか?ワクチンの効果が発揮されれば大丈夫なのか?色々なルールや規制を設けて可能なことと、そうでないことが今年は明確になってくると思います。

コロナパンデミック宣言から1年というと、非常に長いようですが、ついこの間のように感じます。ラジオやTVからは、コロナウィルスという単語を聞かなかった日はなく、見えないウィルスにこれだけ振り回されるとは思いもよりませんでした。しかし、人類はこうした危機をこれまでも乗り越えてきたように、必ず日常を取り戻せるという気はしています。