ドイツがスイス全土をコロナリスクの地域に指定。仕事、家族訪問、買い出しは?

ドイツがスイス全土をコロナリスク地域に指定

 スイスに滞在していた人がドイツに戻る場合は、14日間の自主待機期間が課せられます。ここ数日で急激にコロナウィルスの感染者が増加していることを深刻に受け止め、早めに対応したドイツ。これによりまた4月同様、仕事で越境する人や家族がドイツにいる人など、どうすればいいのか気になります。

国境に接するスイスの州在住者は24時間以内なら入国可能(10/23日現在)

 ドイツに度々買い出しに行く国境地域に住むスイス人は、24時間以内であれば、ドイツへの入国滞在がコロナ陰性証明書なしで認められます。4月のように完全に国境封鎖してしまうと、また経済的に打撃を受けてしまうため、条件付きで買い出しに行けるように現在のところはなっているようです。以下のカントン(州)がこの条件で入国可能です。
Appenzell(両方), Aargau, Basel-Stadt, Basel-Landschaft, Jura, Schaffhausen, Solothurn, St. Gallen, Thurgau und Zürich

 上記の免除された国境のカントン(州)の人が、それ以外のリスクのあるカントン(州)にいた場合は、過去2週間に48時間以内の滞在に限り、PCR検査の陰性の証明を持ってドイツに入国できるとなっていますが、滞在時間の証明をするのは難しいかもしれません。

 また、24時間以上滞在する場合は14日間の自主待機が必要ですが、ドイツの多くの州では、48時間以内のPCR検査陰性の証明を持参することで14日間の自主待機を免除されます。それ以外の場合は、14日間の自主待機を経て、ドイツに長期滞在できます。家族がドイツにいる場合、介護が必要な場合など、スイスとドイツを行き来する人は多いですので、こうした入国規制の際は、それぞれケースも異なり、明確にしなければなりません。
 

違反した場合は罰金も

 こうした規制を無視し、故意に違反した場合は罰金刑という形になりますので、十分注意が必要です。もちろん罰金を恐れることよりも、コロナウィルスの感染拡大を助長するような不注意な行為だけは避けなければなりません。免除されているカントン(州)の車に同乗させてもらって、買い出しに行くというケースも十分に考えられます。ドイツの国境においても、まずは車のナンバープレートを確認するということですので、そこに別のカントンの人が乗っていても証明ができません。ただ、その時は見つからずに国境を行き来しても、何らかの形で後日違反したことがわかれば、当然罰金となります。ドイツ国民を危険に晒したという多少大げさでも厳しい規制に違反したことには変わりありません。

状況は日々変わる

 本日10/23日のスイスでの新規感染者数は6600人を超えています。これについてはスイス政府も緊急事態と認識しており、近隣のEU国の数字を超えている状況です。また、2週間後には病院のベッドが満床になるという予測を立てていて、上述したようなドイツ国境の入国規制はあっという間に変わる可能性もあります。今年の春同様、常に最新情報に気をつけてください。

*上記のドイツ入国規制の条件は、10/23日付のものです。今後変更される可能性があります。