スイスもやっぱりマスク着用義務へ 7/6月曜から(7/1政府発表)

声の多かったマスク着用義務

 スイス近隣の国境が開いて、お隣ドイツやフランスでは、公共交通機関、スーパーマーケットなどでは、マスクを着用するように義務化されていましたが、スイスでは矯正はされませんでした。これに対して、疑問の声も多かったのですが、任意でマスク着用の推奨をすると、スイス人は今でもしたがりません。かなりのマスク嫌いです。しかし、それも今週いっぱいです。

7/6から公共交通機関でのマスク着用義務となります。罰金はなし。

 折しも、チューリッヒのクラブでクラスタが発生しており、300名が自宅待機になったりと、感染者の推移がここ数日上がってきて、今日は137名の感染報告があったようです。100名を超えるのは久しぶりで、ずっと20名前後だったことを考えると、やはり予想通りの感染者数増加です。

当初は各カントンに判断を委ねようとしたスイス政府

 このこともあり、早めの対応をしようと決めたスイス政府ですが、当初は各カントンに判断を委ねようとしたみたいですが、これには批判の声が上がりました。マスク着用義務のカントンにいるのに、隣のカントンで義務化していないのならまったく意味はなくなります。やはりスイス政府が全体の音頭を取らないと、このマスク着用義務は進みません。
 今では、どこのスーパーでもマスクが店頭に並んでいますし、入手は可能な上、政府も備蓄分を持っているとのことです。なぜもっと早くマスクの着用を義務化しなかったのか不思議ですが、これでマスク人口が増えるでしょうか?
強制される事をやたら嫌うスイス人ですが、自分が違うと思ったらいうことも聞かないスイス人。もちろん全員ではないですが、この性格がよく表れていると思います。

 そもそも国が国民に強制するとか、国境が閉まるとか、これまで経験してこなかったことです。それに慣れていない人がほとんどで、困惑しても不思議はありません。しかし、マスクの効果をいまいち信じていない上に、暑いし、邪魔だし、こんなものでウィルスが防げないと思ってしまうと、マスクなどしません。

 とにかく、月曜から公共交通機関では、マスク着用義務です。電車やバス、トラム通勤の方はご注意ください。罰金はありませんが、乗車拒否される可能性はあります。そろそろマスクの予備を買おうかと思っていましたが、またパニックにならない事を祈りたいです。スイスは現在夏休みで、リスクのある国から戻った人も、来週の月曜日以降は10日間の自宅待機扱いとなります。国外の休暇先でこのニュースに落胆している人もいるでしょうが、思っていたよりも早く数字が伸びてしまっている気がします。まだまだ気をつけなければいけない日々が続きます。