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 TV,ラジオの受信料金を徴収するBILLAGがあるホリデーアパートに対し、通常の基本料金38.50フランより、47フランも多い、85.55フランの請求書を出して、問題になっている。
 38.50フランというのは、個人宅の徴収料金で、ホリデーアパートは宿泊客に貸すためにある営利目的のため、個人宅の料金は適用されないというのがBILLAGの主張。これに対し、ホリデーアパートオーナーや観光局は、観光客が減ってしまうのではというような心配までしている。

 そもそも、この請求額が適正なのかどうか、宿泊客がどの程度TVやラジオを利用するかはあまり関係ないのかもしれないが、決着が着くには時間がかかりそうではある。スイスの話ではないが、お隣ドイツではTVがない家でも、携帯電話についているラジオを理由に強引に請求されるといったケースもあり、それとは別に業者を装った強盗まがいの事件も発生している。TVがあるのに支払わないのは、違法だとしてTVや携帯電話を取り上げてしまうケースや明らかに脅しと取れる大柄な強面の男を後ろに立たせて、請求すると言うような例もあるそうで、特に言葉の不自由な一人暮らしの外国人などが狙われている。

 インターネットの普及に押され、TV業界も必死の生き残りをかけているのは世界共通の事なのかもしれない。この論理で行くとインターネットプロバイダーにも請求が及びそうな気もするが、もしかすると最終的な狙いはそこにあるのかもしれない、というのは考えすぎだろうか。