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Bolle ボッル
Rue Louis de Savoie 75, Morges
Tel. 021 801 27 74

このメーカーは1865年に、ローザンヌ郊外にあるモルジュを拠点と
する酒商として始まった。高い品質を求める揺るぎない経営のもと、順
調に発展し、現在では44ヘクタールの自家ワイナリーを所有してい
る。そのうち26ヘクタールが地元、モルジュを中心とした地域にあ
り、18ヘクタールがルアンにある。これらのワイナリーはいずれも
ラ・コート地区に入っている。

このメーカーのワインも赤、白それぞれ、数々のコンクールで金賞を受
賞している。それぞれのぶどう品種に適した醸造が行われており、赤ワ
インは樽で熟成されてから出荷される。また環境にも大変気を使ってい
る。

ユニークなのが、キュヴェ・ユニクという同メーカーの最高峰の赤で、
毎年違ったぶどう品種とその配合で、ほんの少しだけ生産される。その
年の特徴活かして、最高峰の赤を産み出す。だから、この最高峰の赤に
は同じものがない。それゆえに、ワインの名前も、キュヴェ・ユニクと
つけられている。

他に、セルヴァニャンという赤ワインがとてもユニークだ。これはモル
ジュの生産組合が認証する呼称で、モルジュに伝わるセルヴァニャン
(Servagnin)というピノ・ノワールの一品種から作られた赤ワ
インに許される。そのセルヴァニャンは1395年まで記録が辿る事が
出来、綿々と受け継がれている。中世のピノ・ノワールが今もモルジュ
で栽培され続けているのだ。まさにこのワインは中世の味を残すワイン
だ。

この地区では、他にサルヴァニャン(Sarvagnin)という赤ワイ
ンも作られている。これはローザンヌ州が認証する呼称で、ピノ・ノ
ワールかガメイ、あるいは両種の混醸による赤ワインについて、テース
ティング検査によって20点満点中17点以上を獲得したものに許され
ている。このサルヴァニャンも、もとはご当地のピノ・ノワールの別の
呼び名だったとの事。

恐らくは、サルヴァニャンと呼ばれたり、セルヴァニャンと呼ばれたり
していたのだろう。両者の違いは、サルヴァニャンは今や呼称だけに名
残を示すだけだが、セルヴァニャンはそのぶどうの木のルーツが記録か
ら1395年まで遡れると言うことだ。

ボッルのセルヴァニャンは、スイスわいんショップ(http://
wine.umai.ch/
)でお買い求め頂けます。