ジュネーブ州のワイン地域は

1.マンデュモン地域
2.ローヌ川・アルヴ川地域
3.アルヴ川・レマン湖地域
の3つがある。

マンデュモン地域が誇るサティニィ地区は、一つの行政区としてスイス
最大のブドウ畑を有している。およそジュネーブ州の60%のブドウ畑
がマンデュモン地区にあり、実質的にジュネーブワインの顔となってい
る。残りの2割ずつを他の2つの地域がほぼ等しく分け合っている。
ローヌ川・アルヴ川地域の方が少し大きめ。

ジュネーブ州はスイスの西外れにある小さな州だが、ブドウ畑の広さで
はスイスで3番目の州となっている、まさにワイン王国の州。国際都市
という顔を持ち合わせながら、町を外れると、そこかしこにブドウ畑が
広がっている。

ジュネーブは3方をフランスに囲まれており、フランスに入るとそこは
フランス・ワインのサヴォワ地区となる。よって、サヴォワもジュネー
ブワインと似た感じのワインを生産している。また、ぶどう品種は、ブ
ルゴーニュやコート・デュ・ローヌなどで用いられているものが多い。
ジュネーブはフランスとの厳しい競争に晒されている訳で、ジュネーブ
の醸造家はこの厳しい競争に生き残る為、大変質の高いワインを生産し
ている。1988年に制定されたAOC法は、ジュネーブ州が初めてで
スイスの先駆けとなった(AOC法はスイスの場合、国の制定ではな
く、各州単位の制定となっている)。