9月28日の国民投票のは、外食産業のレストランとテイクアウトショップでの税率統一と健康保険の一元化(公的健康保険)でしたが、共に否決されました。
外食産業の税率統一について
外食産業での税率については、飲食店で同じメニュー、例えばソーセージを食べた場合、レストランとテイクアウトショップでは税率が違うため、不公平だという声が多かった。同じ商品を販売形態が違うために差をつけるのは、レストランの経営者にとって負担になっているとのこと。
現在のスイスの消費税は8%で、レストランも8%。これに対して、テイクアウトショップのソーセージはスーパーで買う食料品と同じ2.5%が適用されている。これについて、外食産業及びホテル協会のガストロスイスは、8%の税率のため、ホテルやレストランのオーナーには不利になるとして今回議題に上がったが、賛成28.5%、反対71.5%で否決された。
健康保険の一元化(公的健康保険)
スイスでは現在、民間の保険会社から自由に選択が出来、保険内容も各家族に応じて様々である。しかし、ご存知のように、ここ数年保険料が毎年上がっている。民間会社による執拗な保険会社の乗り換え勧誘電話などの問題も有り、不必要な保険契約をさせられている人が非常に多いと見られ、基本健康保険で利益を上げることが禁止されている法律に抵触しているのではという疑念が今回の投票になった。
しかしながら、ハードルは高く、投票結果をみると、賛成38.1%、反対61.9%で否決された。
いずれも今後また投票になる可能性はあり、まずは議題に載せる第1段階をふんだ形になった。
*各カントンレベルの投票結果は省きます。