このところ、スイスでの女性の肺がんでの死亡率が高まっているという統計が出ている。1970年ごろには、肺がん死亡率が男性11人に対し、女性は1人だったのが、現在では約2900人の死亡者のうち、900名は女性だ。

 原因は女性の喫煙率の高さと比例している。禁煙の区域が増える中で、女性の喫煙が多いのは驚きだ。女性の社会進出や男性優位だった社会の構造が変わってきたことも考えられる。

 将来的には、女性の死亡要因である乳がんの割合を肺がんが超えてしまう可能性もあるかもしれないとされている。