2月19日、東芝はHD・DVD事業からの撤退を発表した。3月末を目処に製造販売を中止し、フラッシュメモリー事業の方に投資を増加させる。既に販売した製品の部品は製造終了後8年間は保管し、アフターケア、サポート体制を万全にする。

 ライバルだったブルーレイ・ディスク(BD)との規格争いに敗北を期した形にはなるが、今後消費者にとってはブルーレイ・ディスクに1本化され、分かりやすくなるとの声も聞かれる。その反面、欧州でも年始のセールで大量に販売されており、消費者からの問い合わせ、クレームなどが予想される。

 アメリカの大手小売業者や映画会社の離脱が大きく影響しているが、赤字のDVD事業から撤退すると言う思い切った決断が吉と出るか凶と出るかはまだ分からないが、東芝のブランドイメージを保てるのかと言う事も危惧される。